えすとえむ『ハッピーエンドアパートメント』
きのう横浜で、おしりとうしろあしが黒い白ネコを見かけた。靴下ネコみたいだけどちょっと違うよな…としばし考えて、江頭ネコと呼んではどうか、と思いついた。
スペインのとある路地の奥にあるアパート。居候していた恋人の部屋を追い出された売れない小説家は、なんか大家の人気DJの部屋に同居させてもらいつつ、アパートの住人をモデルにハッピーエンドの小説を書こうと観察中。
オムニバスで、おお、この作家さんがハッピーエンドをテーマになんて、なんか画期的だし楽しみ、とか思いつつ読んだ。
で、とりあえず裸の男と彼氏の話はとってもよかった!エキセントリックさもありつつ、オチがまさにハッピーで、すごくいい。あたし好み。
双子の日本人?とくらす青年の話は、二人とも平等にすき、という攻めの気持ちがよくわからないというかあまりリアリティを感じなかったけど、お話としては面白かった。双子が性格とか違いすぎでぜんぜん似てないのがかわいい(笑
人形師のおじいさんの話は…もっときっちりハッピーエンドが見たかったなあ。いいとこで終わってしまったし、二人の関係性もけむにまかれた感じだしでちょっと物足りない。まあ幸せなんだろうけど…笑
あと、女装美人と耳の聞こえない男性の話は、居候の軍団は女装受けの妄想なのか?とか思ったし、結局何を意味しているのかよくわからなかった…。
しかし大家さん×小説家の話は…ハピーエンドには見えないよう…(涙。うーん。