笹原智恵『椎名教授の異常な愛情』
新人作家さんでしょうか。
単位をたてにされて教授のとこで人体実験、恋愛がはじまりやすいドジっこ体質になる薬をのまされた大学生と、それを気に入ってる教授。
設定はそうわるくないと思うのだが…。
絵はきれいでかわいく、お話や展開にも目立った難点はないのに、しかしすごく面白くない…。なんか、あきらかな難点のある漫画よりも、いっそうしんどいなあ…。
とりあえず、難点っぽいとこといえば、キャラなのかなあ。受けにも攻めにも全然感情移入できず、かといって虚構的キャラとしての魅力も感じられないのは、とても困る。あたしは破天荒な攻めとか好きなほうなんだけど、この教授はマッドサイエンティストみたいな設定で、受けにちょっとへんな愛情表現をする、という設定だけ見ればとても好みなのだが、しかし全然好きになれなかった…。なんか、設定が先走ってるような印象もある。
表題作以外の、パティシエにねらわれまくりの天然メガネの話とかも、なんかとくにキャラが攻め受けともにいまひとつだったかもしれない。