本間アキラ『兎オトコ虎オトコ』1
なんかあんまし面白くなかったな。読んでる間はハテナをおぼえつつもそこそこ面白く読んだような気もするのだが、思い返してみるとなんだかな、という印象。
ヤクザ×メガネ外科医。
怪我してるところを助けてもらったヤクザが恩人を捜して、うさぎちゃんみたいなかわゆい外科医に結局めろめろ。
外科医はヤクザに目をつけられて気の毒だが、主体性ないし印象あんましよくない。なんか最後のあたりとか自覚的ではあるが自己中だし。
ヤクザはなんで恩人が男だったくらいで殴ろうとか思うのか。ずっと黙ってられてだまされたような気になってるのか。なんかそういうとこからこまかい機微がいまいちわからんしとっつきづらい。このキャラ独自の魅力もBLヤクザの定型の魅力もあんましない感じ。
絵が外科医はかわゆく描こうとしているのだと思うのだが、そのかわゆさが追求されきってない感じでなんだか絵柄まいごという感じ。
ウサギとトラというモチーフもあんましうまく活きてる気がしないし、時折出てくる擬獣化もなんかちぐはぐ。
というか全体的に、絵もお話もキャラもまいごな感じ。
というか、最初の攻めが撃たれて倒れてるとこで、銃創書き忘れているようで、なんかそこから既にハテナだったんだよなあ。その銃創もなんか外科医の応急処置のまま翌日から元気に動き回りまくりだし。妙に意味深だった猫は結局どういう意味があったのかよくわかんないし。
前後編の天才少年×公務員ものもあんまし面白くなかった感じ。