すずはら篠『君は白き薔薇のよう』
構成を伊吹巡という作家さんがしているらしいのです…ちょっと関係性とか事情がよくわからないのですが。
短編集。
表題作はレトロな外国もの、庭師×坊ちゃん。
学校出たのにぷらぷらしてばかりいるなとか受けをなじりつつ、しかし仕事を手伝おうとするとお前にはまだ無理だ、とか言ってくる受け兄は、矛盾してるというか、いったい受けにどうさせたいのよひどいなあと思ったが、戦争が近付いてるという状況とかわかってくるにつれ、アレ?もしかして兄はかわいい弟を家にとじこめときたいのか?とか妄想がひろがりまくって萌えてしまったのだが、それは本編と全然関係ないただの妄想なのでした。
本編CPは攻めが徴兵されて戦争にいったり、あまりにベタすぎて可もなく不可もなく。
あとは美人関西弁二胡奏者受けとか、ツンデレメガネ上司受けとか、いじわる美人ショップ店員×引っ込み思案な喫茶店店員とか。
亡くなった姉の夫(+息子)×弟の話を読んで思ったのだが、あたしはどうも子供が出てくるBLはニガテである。子供までつくったパートナーと、今の彼氏と、どっちが大事なのよ、とかついつい考えてしまうからだ。元パートナーのほうが大事とか同じくらい、とかだったら、いくら元パートナーが故人だろうとそれは萎えるし、しかしかといって元パートナーより現彼氏のほうが大事とか、さらには元パートナーとはわけありで一緒になったのでした、とかいう事情が出てきても悲しい。つまりどうしようもなくなってしまう設定が多いのだと思う。
あ、でも、第三者の子供(兄弟の忘れ形見をかわりに育ててるとか)だったら全然オッケーというか大好きです(笑