西田東『目を閉じないで』
今市子推奨の西田東。
わたしも大好き西田東。
…だけどやっぱり表紙を見ると笑ってしまうの。
西田東のカラー絵は確かに図画の時間のようなんだけれど、だからといってこの表紙はどうなのか。まぁそんなことはどうでもいーや。西田東が絵が上手くなってしまったらきっと淋しいだろうし。
表題作はふつうに面白かった。お風呂のあたりが笑えてなさけなくてかわいくてよい。「片想い」「言葉に出来ない」はちょっと当て馬キャラたちが不快で、全体に不満がちょっと残る。しかし後者の「ロシア系みたいな」キャラはめずらしく(失敬)外見が可愛らしくてよいかんじ。「許されるもの」はよかったなぁ。弁護士のキャラ、過去、それを納得させうる描写、せつなくてよい。あと描き下ろし、まさか彼らの話が来るとは思わなかった。正直あまり好きな話ではないのだけれど、彼らが生きていたってことでまぁよかったよかった。考えてみれば西田東もアンハッピーエンドはしない人かも(ちなみにわたしはアンハッピーエンドが大嫌いなので。