語シスコ『おとなの時間』
梓、と名乗る人からメールがきました。
花井梓かよ!!!
「夫のパソコンからメールしてます。
いつ気づかれるか不安で…
…夫って誰だ!!?
作家×編集者ものは、書き下ろしが続編になってるんだけど、書き下ろしよりもこっちの古い方が作家がエキセントリックで面白かった。語シスコのこういうエキセントリックで変態でもう犯罪スレスレな変質者っぽい攻めはすごくいいと思う(こんなん全部褒め言葉ですよ!
ふつーのコンビニ店員×同僚の年上天然ボケ、彼氏がつくった借金のために覗きサイトに出てる受け。は、普通に面白かった。やや薄味か。
剃毛好き理容師×客は…特に悪くないんだけど、なんかオチが…キタナイ…物理的に…。
いい人そうな攻め×部屋がキタナイ受け、は…内容はともかく、もう本当にうんざりしてしまった…。汚部屋受けが全然成長しないままに終わってしまい、いい人っぽい攻めが一生苦労しそうで…これは本当に物理的にキタナイよ!(涙
高校時代のカップルが再会するハートに火をつけて・甘いためいきは、なんだかいまいち。二人のダメっぷりは遊園地は年中無休のマコトとマサルを髣髴とさせるので、あの二人の再会やり直し、と思えばあたたかい目で見られないこともない(いやマコトとターボもいいんだけどね。お兄ちゃんもせつないのよ、ちょっとマコトと歯車がずれちゃっただけって感じで。なので、パラレルストーリーを期待してしまうのだ)…が、なんか二人とも性格がウザいというか…。大人になってしまった、という設定を残しつつ、でもカタルシスがほしかった感じ。
ロンゲストバケーションはいいぞ!恋人いない歴=年齢の無自覚攻め×彼氏に捨てられた受け、攻めの暢気で無神経なまでに鈍感なとこがよいです。この後のお話もかいてほしいなあ。
おとなこどもと読み終わっての感想をひとこと言わせていただくならば、
語シスコの新作が読みたい。出来れば面白い作品がいい。