夏乃あゆみ・鹿住槇『花舞小枝で会いましょう』
親の事務所にイソ弁な若手弁護士は、ある金持ちの愛人の娘を父親に再会させて相続人にさせる仕事を押し付けられる。弁護士はゲイながら、父親にいつまでも軽んじられてる反感から、その娘と結婚して遺産がっぽり計画をたてるも実は。
攻めはたぶんカッコいい設定なのではないかなあと思うんだけど、仕事がバリバリ出来るわけでもなく、親に抑圧されて鬱屈して、わりと身持ちのかたくはないゲイっぽくて、バイですらないのに会ったこともない娘と結婚計画たてるとか、…正直いいとこない(笑。しかもその計画が受けにだだもれというカッコわるさ…(笑。
受けは母を失ってひとりきりになって、事情から社会と隔絶されて生きてきてしまったけど、なんとか社会復帰して生きていこう…という感じなんだけれど、かわいそう受け設定だと思うのだけれどあんましかわいそう受けっぽくないかも。ちょっと描写が中途半端な気がした。そして、このカッコわるい攻めの優しい部分に触れて惹かれていく…って、ちょっとなあ、いまいち納得できない…(笑。攻めは優しいというか人間味があるなあ、って感じだし、だとすると、なおさらヘタレキャラだなあという気もするし…。
そんな感じで、攻めも受けも、特に攻めはキャラまいごっぽく、特に受けは感情の動きがよくわからなかったなあという感じ。