東里桐子『征服者とケダモノと僕』
大家族の末っ子長男が、事業に失敗し借金を背負った父親のためみんなで出稼ぎにでるというので、自分も何かしたいと豪邸のメイドに応募。お屋敷では世界をまわっている両親にかわり、あやしいロン毛執事に出迎えられ、メガネきっちり長男・自堕落生物学者次男・電子工学系悪ガキ三男にかこまれて働くことに。
なんかいまいちだったなあ。いろいろ中途半端というか。
三兄弟からコナかけられる展開かと思いきや、性格破綻気味でほんとは小心なワガママ次男は執事ラブだし、長男はなぜメイドに惹かれたのか(逆もだけれど)よくわからんかった。三男の子どもらしいなつきっぷりはかわいかったけど…。
執事もキャラもよくわからんが犬設定もよくわからんかった…淋しい次男がつくりだした生命体なのかなあ、とは思ったが。
末尾はいきなり両親の放任っぷりを責めて改心させるという展開になり、いきなりいい話っぽくなってもなあ、という感じだった。