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[ 読書/BLコミック ]

田中鈴木『転校生・神野紫』4

 アーゥイエ!
 ココまでが休暇の前半に読んだ漫画で、休暇の後半から新年早々デスマってるよ!やってらんないよ!ちょうたのしみにしてたのに、バクマンすらまだ買ってないよ!

 ルチルのコミックスは出るのが遅いので、四巻は出たのを知らなかったかもしくはあとでまとめ読みをしようと買わなかったのか、とにかく読んでなかったのですが、アマゾンヌで取り寄せて読もうとしたら、まあ別に読めるんですが、でも背景がぜんぜんわからない。紫とみどりがたたかってる理由はなんとなく覚えてるけど、周りのモブの幽霊たちがどんなキャラだったのかよくわからない、のに、幽霊たちが個々にドラマしてるので、これはこのまま読んでも大筋は理解できるだろうけど、モブの話がわからんまま読んでしまうのはもったいないかもしれない…と思って、一巻から読み直しました。

 …読み直してよかった。
 この最終巻をもっとはやく読んでいたかった、という後悔はあるものの、おざなりな中で読んでしまわなくてよかった、とも思った。

 左手に祓いの力を持つ神内みどりは、ゼンゼン覚えてないんだけれど幼なじみらしい転校生・神野紫につきまとわれつつ、「文化祭の一日前を永遠にくりかえしている学校」に閉じ込められてしまう。そこで出会う霊たちは、数年前の文化祭前夜に学校に泊まり込んでいて、火災で亡くなった生徒達らしいのだが、みどりの左手の力を排除するために、生徒会のメンバーを中心に実力行使をしてきて云々。

 そんな転校生神野紫・最終巻、とってもよかったです。紫とみどりの話はわりあいよくある系…ていうか、そもそもこの転校生神野紫自体が、オカルトマンガとしてはわりあいよくあるタイプのお話なんだろうとも思うのですが、にもかかわらず/だからこそとってもよかったし、幽霊たちの話も本当にベタながらとってもよかった。白夜と栄は未来話もふくめてすごくせつなくよいし、紅や桃・桜、その他みんなよかった。
 よくあるお話、を、いかに魅せるかというのは大事だよなあ。だってそうじゃなきゃ、どんどんとっぴなお話に流れて言ってしまうもの。

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