内田かおる『だまって泣いているのです』
注意:いろんな意味でかなりエグイ話になりますので、ご注意ください。
( ゚д゚)…
(;゚д゚)……
(;゚д゚)……こ、これ何処の漫画だっけ???え、麗人!?
いや…流石に…そろそろしんどくなってきたなぁ…。オヤジ受けは一冊に一話くらいでいいよ…と、そろそろ食傷ですよ。
表題作はなんかもうよくわからん。なんだろうあの突然なビックリ導入は。なんだろうあの乙女オヤジは。内田さんのずっと言っていた「清楚な淫乱」てこーゆうことですかぁ。清楚と聞いて弓道部部長みたいな外見の人を期待していたのに(内田さんは軍人と言っていたけれど…淫乱弓道部長…いい語呂だ…)つーか、あの頃のよーな美々しい短髪野郎どもは、もう拝めないのだろうか…(涙。
あと、めめ屋店長と千昭ちゃんが再び描かれていたのにはたまげた。
とりあえず、総じてビジュアル的には年下攻め達のほうは大体いい感じだけど、オヤジの方はわたし好みなのはカフェのオヤジくらいだった。しかし多分、問題なのはオヤジのビジュアルではなくてだね(いや確かに毛には壮大かつ膨大な問題が残ってる気もするけどそれはさておき)、オヤジが主人公という設定による物語展開のムリなのだよね。それに、乙女チックオヤジとかオヤジの涙とかは、なんか違うんだよー。
問題なのは、『麗人』が内田さんのオヤジ受けというか、なんかちょっと特殊なオヤジ受けを最早コミックス二冊分以上(おそらく)ノーチェックで通してるってことだと思う。
だって、内田さんのオヤジ受けは、ご本人もあとがきで自分の志向について「色んなイミでストライクゾーンを狭くしてる」と仰っているとおり、やっぱりちょっと特殊なのだと思うから。
それでもとにかく、内田さんのオヤジ受けに需要があるのか、内田さん自体についてくる作家ファンが多いのか、よくわからんけどなんらかの理由があるんだろう、とにかく結果としてオヤジ受けつーかなんか特殊なオヤジ受けだけがずっと描かれ続けているという状況になってしまっているのである。
その原因にわたしはちょっと嫌な予感がしてて、もしや業界内に『マトモな』オヤジ受け作品があまりに少ないために、細かい志向の違いも関係なくすべてのオヤジスキーBL読者が内田さんの作品を享受してるんではなかろうか、そのような状況が結果内田さんのオヤジ受けを、なんというか、あえてこういう言葉を使うなら、停滞させているのではなかろうかと思ってしまうのである。うがち過ぎかもしれないけどさ。
もしそうだとしたら、残念なことだ。わがままかもしれないが、わたしは内田さんにはもっといろんなオヤジに挑戦してほしいと思っているのだ(オヤジ攻めとか乙女以外のオヤジ受けとかさ。そして、内田さん以外の作家も、どんどんオヤジを描いて欲しいと思っているのだ。
なんだかこんなに熱く語るほどのことなのかどーかイマイチよく分からないけど、とにかくそういうことで。