田中鈴木『夢中ノ人』
これはよい田中鈴木。
美輝という少女と光輝という少年が対立している世界で、少女のナイト的存在のひとりの役をやらされる夢をみたら、光輝の手下的なかわゆい少年といい雰囲気に。って、夢だと思ってたら、なんかみんな現実にも存在するらしいのです??
徹底的にへんな設定で、なんというか、ああ田中鈴木は好きなようにかけるような売れっ子作家なんだ(に、なった?)なあ、と深く感動した。
美輝の城のひとびとはみんなかわいい。あんましかわいくない美輝も、美輝にベタボレのイケメンも、ちょっと暗い美少年も、コンビニバイトの長髪も、主人公もみんなキャラたってていい。長髪が主人公にへんなからみかたをするのもぜんぜんBLとは違った意味で面白い。
光輝の城のひとびとは、かわゆい少年がちょっとキャラ弱いというか、かわゆいだけだなあと感じるのがもったいないかんじ。かわゆい少年に惚れてるイケメンおさななじみがバカすぎてかわいい。光輝はまだよくわからない。