野原滋『僕の行方』
Kindle Ultimated。
高校卒業直前に行方不明になり、数カ月後に発見された受けは、その間の記憶を失っていまして。
すごいよかったー。
ネタバレを避けつつ…。
政治家の息子受けと日雇いの攻めで相性が悪く、記憶のない間の天真爛漫だった受けとのギャップにお互い苦しむ感じ。なのだけれど、それをうまく二人共昇華できていった感じでよかった。受けの事件の顛末もよかった。あの人はやっぱりそうよね…とか、攻めが都合よく現れすぎだと思ったらきちんと説明もされてたり、ストーリーテリングもしっかりしていてとても面白かった。
この作家さんは、かわいそう受けかつ意外性のある展開という、個人的にすごく好みな傾向の方っぽいのでうれしい。