鈴木ツタ『この世異聞』
『あかないとびら』が面白かったのと、人外ものがなんとなく読みたかったので読んでみた。
守護霊みたいな存在×公務員。
呪われてるらしく短命なものが多い家系で、天涯孤独になってしまった受け、も体調を崩してしまう。祖父に教えられた守護霊を呼び出したら、悪いモノを食ってくれることになったのだがなんかいろいろされる。
受けが攻めを受け入れないのがなんか素直じゃない感じで、しかも考え方がわかりづらくあまり感情移入できない。攻めがいろいろするのと、血筋に縛られてるだけだという点にひっかかってるらしいのだが、ちょっとごたついててもうちょっと説明がほしかった。
攻めの方も、受けが特別な存在なのかどうかが分かりづらく、どうもこの二人はなんでくっついたのかよくわからなかった。
あと、攻めの設定とかもちょっとゆるすぎるというか、もうちょっと説明がほしい感じ。
別の短編もそこそこ面白かったけど、ちょっと物足りない気もする。この作家はシリーズものとか連載ものの方が物語に広がりが出て面白い気がする。