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[ 読書/BLコミック ]

宝井さき『ロナルドの野望』

 軍服の表紙で、しかし描線も塗りもなんというかこなれきってない感じというか、なんか若干不安をおぼえたのですが、結構面白かった。

 しかしあれです、特に初めて読む漫画家さんとかは、画でクオリティを主観的に推測することが多いのですが、結構当たる気がします。
 というのも、よくもわるくもこの作品は、まっとうな軍人ものではなかったのです。
 冒頭あたりでは、言葉遣いとか立ち居振る舞いとかがあんまりにもぴしっとしてなくって、正直ガッカリしてたのですが(やっぱり軍人ものにはそういうところにビシッとした描写を期待してしまうし)、これは軍人ものではなくってなんちゃって軍隊ものだし、主眼はそこではなかったというか。

 というわけで、ちょう厳しい大尉にいびられまくりの一等兵、なんかかんかあって大尉にラブなんですが、いつもムチでしばかれまくりという話で、簡単に言うとヘタレ部下→ドS大尉なのです。
 ドSが結局受けになるというのはちょっとめずらしいですね。前述のように、設定とか軽めだしコメディだし、ライトに楽しめる感じです。
 あと結果的にドS受けだけれど、最初は見た目的には大尉×一等兵というか、つまり大尉の体格がよいので、ドS受けがしっかりした体型というのは非常にポイント高いのです!

 併載の部下×上司の無理矢理愛ものも面白かった。
 攻めはほとんどストーカーなのだが、ぜんぜん悪びれないのが可笑しい。

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