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[ 読書/BLコミック ]

青樹總『裸の王様』

 表題作は…会社の先輩と恋人同士になりかけたら裸族だと判明し、というのはいいけど、先輩の彼女についてのいい加減さが、ちょっと萌えない…なんで裸になったのかね…。という感じで、いまいち愛に欠ける印象。
 姉の子の幼稚園の保父さんものも、保父さんの変態設定がどぎついのはともかく、やっぱり愛に欠けるよなあ(笑。
 ドM予備校講師とSな元生徒の話も、割れ鍋に綴じ蓋って感じだけど、もうちょっと愛を…。
 毛深い大学生が一つ下の学生に強引に言い寄られて、の話はビックリ展開だった(笑。受けが毛深いという設定は、以前からこの作者さんは毛にとてもこだわってらっしゃるような感じだったので、なんとなくわかる、気もする…しかしその後の展開は…びっくりだ(笑。これこのあとどうなるのか、もう少し続きが読みたかった。
 リーマンCPの雨の日の話は、良くも悪くもわりかしふつーのBLという感じだった。
 女好きの友人に惚れちゃった高校生が、妖精さんに女体化してもらって友人にデートしてもらう話は、トンデモだけど面白かった。どう展開すんのかとハラハラしたけど(笑。

 うーん、全体的に、設定や展開がトンデモだったりするのはいいんだけど、愛が足りないっぽいのがちょっと不満かも。あと、絵がちょっと変わった気がする。この作家さんの、人体がわりと安定してうまいのに、顔の中身が不安定な絵が、以前から不思議だった&人体の書き方は好きだったんだけど(笑。顔の中身は、今の絵のほうが前より好みかも。

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