ホームラン・拳『僕は君の鳥になりたい』
以前から気になってたけれどこの絵でファンタジーは読む気がしなかった、しかし今回は現代モノみたいだったので購入。カラーは微妙だがモノクロ絵は少し好み。星野リリィがうまくなってセンスアップしたかんじ(リリィさんごめんなさい…。
炯がいい子なのかダメ子なのかがよくわからないというか、どっちでもある、というバランスがうまく伝わってこない。ダメダメな部分の印象が薄くて、藤井をまなざす一途な部分の印象ばかりが強くて、むしろアンバランス。一方藤井のほうは少ない描写でもわかりやすく、なぜ炯に惹かれたのかとかちゃんと描かれていてよかったと思う。
サイドでは姉がいい子過ぎるとことかゲンドウのような父の急変とかは、展開がお手軽すぎる気がした。というか、いろいろサイドエピソ-ドを詰め込みすぎな気がした。父のこととかは必要なエピではあると思うから、エピ配分がうまくないのかな。叔父とか先生とか無駄なところを丁寧に書きすぎてるんだな。あっても面白いんだけど、一冊で終わらせるお話としては余分な部分だろうな。