★2006上半期・BL漫画ベスト10
遅くなってしまいましたが、恒例のベスト10をば。
正直4以下がビミョウにダンゴ状態なんだけど、1~3はかなりダントツです…なんですが、1、2が大和名瀬…それってハッピーなのかアンハッピーなのかよくわからない…。
次点としては木下けい子『キスブルー』香坂透・篠崎一夜『お金がないっ』5佐倉ハイジ『暴れる犬』黒娜さかき『恋の口火』あたり。
2006年07月04日
水名瀬雅良『ラヴァーズ・ポジション』
精神的動揺がダイレクトに顔に出ます。
いや表情とかじゃなくて。
仕事がたてこんだり精神的にきたりすると、すぐにふきでものがでるんだよねえ。
前から気になっていたが読んだことない作家だったのだが…
すげえつまんなかったぞ…?ちょっといまだに信じられないけど。
特に面白みのない展開ながらすげーダメでもない物語、が、だらだらと冗長に描かれていくのは非常に苦痛だ。表題作なんか、こんなにページ数いらないでしょ。俺様設定な攻めの描写もぜんぜん俺様ではないし、なのにやさしいわけでもないし、受けのどこに惚れてんのかもわかんないし、内実がなくて魅力がない。
絵はきれいだが、たらことか本仁とか東城とかがそこここにデシャヴる感じで、つまりあまり個性がない絵なのでは。
2006年07月01日
『BE×BOY GOLD』8月号
お疲れ様です。
何事もなかったかのように前号の続きのように見えるけど、裏にはきっといろいろな苦労があったのだろうと思う。
読んだものー。
犬。テルミキのビミョウなすれ違いいいねえ。「犬は漢字を知らなかった」はキますね。シッポふんでるとかの辺りのセリフまわし、いかにも本仁だなあ!あと柏兄弟はいい感じに最低(笑。柏弟の彼女も。
ファインダー。髪おろしている麻見がかわいい(笑。しかしこのアオリ文句は…なんだかなあ…最後のアオリとかちと軽すぎで、台無しですよ…。話自体は面白いですよ。あの人はそうだったのかー、と。秋仁はどうするの?フェイロンのところへ戻るのだろうか。
大和さん。わー!なんだか面白くなってきた!大人だらけだし、先が楽しみな連載だ。
君がいなけりゃ。展開的になんかダラダラーとしそうだなーと思ってたら、事件が起こるんですか…。なんだらう?
みなみ遥。仕事っぷりがおかしいのは受けだけだったんだね…多分。頭わるいぞ!だまされてることなんてすぐに気づこうよ!(まあ、それではお話にならないのだろうけれど。
東野裕。これって永久機関だったんですね…。いまいちまだついて行けていない。
それでは。なんかまたお花のような毛むくじゃらのオッサンがいたので読む気を失った。
メイド。シンデレラですか…ベタだなあ…なんかこの話のベタさはニガテだ…あんまり面白くない…。
剣さん。なんだか絵が不安定な気がする。
アンド、○○。杉が気の毒になった…。これまだつづくのかなあ。
読み切りの人と鹿野さんはこれから読むよ。
追記。読んだ。
読み切りはイマイチ…動きがないなあ(特にベッドシーンで。わたしもニガテなので気を付けようと思った。
鹿野さん…すごく、イイ!攻めが最低だ!これシリーズ化してほしいなあ。攻めの元彼と受けで幸せになってほしい(笑。あと、実はこの絵結構好きかも。って今まで思ったことなかったんだけどなあ。
2006年06月24日
こなみ詔子『青天ゴールドフィッシュ』1
なんか妙に疲れています。
ほうぼうの方、不義理をしておりすみません。
なんだか以前と絵が違う気がする…が、横顔が特徴的でちょっとヘン。
うーん、表題作はロンゲ×メガネ、先輩×イルカになったら支持します。このままぬるーく続いていったら面白くなさそうだなあ…寮で展開されるびみょうな関係、ってのはあんまりうまく書けていない気がするので、ぱぱっと恋愛話をすすめてみてほしい気が(あ、上記カプでくっつくまでに紆余曲折はあってもいいと思う。
同時収録はもうトゲトゲしてイタイし(物理的に)内容もイマイチ。
2006年06月19日
鈴木ツタ『hand which』
あれ?これがファーストコミックですか。そうか。
最初の二本の表題作とその続きであーダメかなーと思たら、読後感はわりと良かった。ってことは、ラストのが好みだったのかなあ。わー。
あと絵が結構好きです。ツリ目で眉尻下がっている顔が好きだ。
表題作はなんだか人数が無駄に多くてちょっと散漫。面白くなくはないけど。最初の攻めと次の受けがなんだか似ててややこしいし。
総菜屋モノはちと物足りないが唐突なラストが面白くてよかった。続き読みたい。デートしてみてくれ。しかしこれに関しては後書きで「攻めは三高どころか五高あってもいい」とゆうノーヘタレ主義の方の言葉がのってて、ソレだ!!!と思った。崎義一だね!(笑、ギイが21世紀的ないい男、だったら最強なんだが、やはり80年代のモテ男はちょっと古くなってきてるよね。でもいっぱい高いよね、やっぱあの人は。あと桐ノ院は…ビミョウやね…笑)五高、いいね。大賛成です(や、ヘタレ攻めもヘタレ攻めで好きですけどね。
絵本作家とお手伝いものも若干物足りない。唐突さだけがウリなかんじ。絵本作家の非道も突き抜けてないし芯がない感じ。
さいごの半径10メートルと直線8メートルはよかった…。かわゆい…。お子様受けはキライですがガサツでなく性別受けでなくピュアならばいい、かも(しつこいようだが最近ピュアキャラに弱い。
あれ?でも専門学校卒業って、いくつ…?お子様…???
2006年06月13日
葛井美鳥『溺愛エゴイズム』
今回のビックリ。
あれ?敦也「ちゃん」付けやめたんですか…!うわーなんか違和感!山崎さんが偉そうに見える(笑。
そしてあの、山崎さんは山崎さんのままって、もしかしてまだ名前ないんですか…!
そして指輪まで買って、まだこのシリーズ終わらないんですか…!いえ、むしろ喜ばしいことですが。
なんかダラダラ続いて(しまって)いるシリーズな気がするんだけど、でも結構面白く読んでますよ。ふじいさんの漫画では一番というか唯一好きなシリーズかもしれない。どこが気に入ってるのか、自分でもいまだによく判らないが…。あれです、受けが子どもすぎないからいいのかも。サトシはちょっとアレだが…矢倉もベタというかあんまり見所ないし…なので今回半分以上矢倉サトシ話だったので、その点はイマイチだった。でも敦也と山崎オンリーでは流石にダレるだろうな。
そんな思惑もありつつ、なので今回のハイライト(?)は医者と劉の1P書き下ろしでしょう(笑。この二人、ほんとに来るのか…次回はガチでお願いします!超期待してますよ!
2006年06月10日
明治カナ子『熱伝導』
なんだかんだやっぱりよかった。
熟女好きの馬尾、の木戸先輩への気持ち、はもうちょっと丁寧に描写してほしかったかな。簡単に脳内保管出来る程度の足りなさではあるんだけど、やっぱりちょっと物足りない。
あとぬいぐるみの使い方がなんかしっくりこない気もするんだけど、馬尾と木戸先輩の視点の入れ替わり方とかビミョウに構成が甘いのかもしれない。多分花音で何話か読んでもあんまり面白くなかったのかもそのせいかと。
あれ?なんだか否定的なことばかり書いているね。神社の話とか、病院へお見舞いに行ったり、誤解されたりする話とか、全体を把握した上でだと個々のエピソードがなかなか面白かった。でも最終話の書き下ろしは個人的にはイマイチかも。あれ?また否定的な、でも全体としては面白かったんですよ。
エロ少なめで、なんだか明治カナ子らしくないというか、展開のテンポがいつもとちょっと違うかもしれない。花音だからかなあ(笑。花音のそういうとこ(エロ無し話が載るとこ)好きですけど。あと、絵もいつもよりちょっと丁寧…だったかも、と思ったんだけど、コミックスカバーとか見てみると…どうなんだろう、手抜きなのかなあという気も…。そんなこともあって、全体的に、作者のモード、テンスがビミョウにわからない。乗って書いてないのかもという気もするんだよね。うーん、しかし更に支離滅裂になるけど、とりあえず作者のファンなら買いな一冊かとも思う。面白いことは面白いと思う。
あと、寮なのにー女の子がいる?室長がいるのに同じ部屋とか言ってるのにーなんで個室???とハテナだらけだったけれど、そういうのもあるんだね。
ハテナといえば、電光石火ボーイズってどうなったんだろう(ハテナで思いだすなよという感じだが。
2006年06月05日
角田緑『春に嵐〈本屋さんでGO!2〉』
ツンツンな書店員と犬っこ出版社二冊目だが、二冊も続けて欲しいシリーズではなかった、個人的には。どちらのキャラもありきたりで、ありきたりなことがいやなわけではないと思うのに、なぜか読んでいてイライラ、ムカムカする(ムカムカは言い過ぎかもしれないが。なんでなのかなあ。自分でもよくわからない。そもそも書店員と出版社という接点が限られるCPなんだから、どうせ続けるんなら舞台をちょっとずらして趣向をかえたらよかったのではないか。いっしょにくらしはじめてその生活っぷりを描いてみる、とか。
書店員の過去もなんかこの話にそぐわないしビミョウ。書店員の双子の兄も蛇足だし面白みがない。
2006年06月02日
黒娜さかき『恋の口火』
医龍の一巻を読んだら、結構面白そうだった。どこかでまとめて読みたいなあ。
シンナーとかナントカ依存症とか、そういった設定がたんなるニュアンスぽくて、いかにも小道具として使ってます、って感じられて痛々しい。ただちょっとフツーと違うんだぜ、と演出したいだけに感じるような使い方もあったし、一作品だけならまだしもそういう特殊事情を使っている作品が多いせいか、なんか全体的にイタいと思った。やまがたさとみとも傾向は違うけど、近しいイタさがあるような。
そのせいもあるのか、お話もいまいち練られてないような感じで、つまんなくはないけどあんま面白くもなかった。
絵も半端に上手いような、しかしときどき基本がアレ?って感じなんだけど。前のコミックスより雑になったような気もするし。それが味でもあるというのは判った上で、なんだかなあと感じる部分が結構あった。
ファーストコミックのときも危なげな印象はあったけど、まだいろいろ押えてたのかな、あっちのがまだ面白かったように思う。なんか全体に悪い意味で慣れてきちゃってる印象だった。
2006年05月30日
木下けい子『ボクとオレのカワイイあの子』
何がマトモか僕の頭じゃわからないから、鼓膜にささるまで叫んでくれないか?
この作者にしてはなんかゆるーいタイトルだなあ、と思ったのと、某所でCPは「ボク」と「オレ」じゃあないらしい、と知ってなんじゃそらーそんなのありか!?と思ったので、未読だったんだけど。
うん、やっぱ「カワイイあの子」を口説き落としてくれてもなんも面白くなかったよ!(笑。片一方と「あの子」が中心になっちゃってからは、あまりに単純で面白みのないBLだった。もう一人のほうは全然出てこなくなっちゃうし。せめてどっちとくっつくのかわからない状態を、もうちょっとはひっぱって欲しかったな。せっかく、「オレ」=押しの強い金持ちエリート&「ボク」=押しの弱い理系院生、とタイプの違う二人をつくったのだから、もっとそのコントラストを最後まで活かせば良かったのにと思う。
まあ、結局「オレとオマエのカワイイあの子」だったらよかったのにな、というとこですが(笑