山本小鉄子『晴れてボクたちは』
絵はかわいいと思うのだがいまいち萌えない、どころかあまり面白くない、ことが多い。のに何度も買ってしまう山本小鉄子。
幼馴染がカッコよくなってかえってきましたもので一冊、なのだがいまいち展開がたるたる。関係もキスまで。いやそれは別に構わないというかむしろ歓迎というか、この作家のそういうところは好きなんだが…いや、この知名度(いやわたしが思うほど知名度の低い作家ではないだろうけどそれでもまだまだだろう)でエロなしを赦されてるってのはある意味すごい好待遇なんではないかとも思うし。…ん?あれ?キスすらあったっけ?
…いやそれはともかく。一番よくわかんないのはなんで主人公がなびいたのかということで。
独占欲を恋愛感情と履き違えることは現実にもあることだろーけれど、そんなん漫画で読みたくないし。幼馴染ものってだからあぶないんだけど、そこを乗り越えるための説得力ある心理描写をしてほしいよね。特にこんな長い連載ものなら、心理描写にも紙幅をさかなきゃならないのはあたりまえだし、だからなおさら「友情ではなく恋愛である必然性」が必要だと思う。