モンデンアキコ『1円の男』
探偵さんのとこに大金を持ち逃げした彼氏をさがしてくれとゆうツンデレメガネがやってきて云々。
もんでんあきこさんて読んだ事ないのですけど、ベテラン漫画家さんですし、絵がとてもうまくていいですね。表紙もカッコイイ。でもなんというか、漫画絵としては、まだBL文法的の中では手探りで描いているっぽい感じはした。具体的にはそういうシーンとか、いやそういうシーンのとくに表情とかね。
あとお話も、あとがきにあるようにキャラ設定がベタで、それ(キャラ設定)だけでおわり、という印象というか、あんまりまだお話がない感じ。短編だからというのもあるのだろうけれど。
たとえば表題作では、メガネが探偵を特別に思ってく心のゆれうごきとか、もうちょっと詳しく書いて欲しかったし、写真のこととかお金への執着の意味とか微妙に噛み合っているようないないような。攻めは、攻め視点なのでわかりはするんだけれど、キャラが表面的というか、掘り下げた描写がもうちょっとほしかった。
アテウマの元カレもいい奴だったけど中途半端でもったいなかった、と思ったらスピンオフがあったのでこれはよかった。けど攻めの気持ちの種明かしが簡単すぎだし、もうちょっと読みたかった。
大学時代の友人のノンケとなんとかかんとかな話は、なんかキャラがつかみづらくて入り込みづらかった。あとがきを読むと俺様ヤンチャ受け、だったのだそうだけれど、言われてみればそうかもなあ、という感じ。
文句が多いですが、絵はいいし基本的にはそこそこだったので、すごく期待値がうなぎのぼりだからなのです。カラーレンジャー(@レベルE)なのです。これからの作品にすんごく期待してますv