ミキライカ『ラブオール・アパートメント』
セフレと住んでいた家から出て一人暮らしを始めたら、壁が薄いのに隣の大学生が毎晩男女を連れ込んでいて。
絵がとても好みなので作家買いしてます。お話もよかったんだけど、少々物足りない。攻めは、この最初の毎晩とっかえひっかえだった頃設定がキツすぎる…。どうしても一人で過ごしたくないという言い訳とか、寄ってくるのは軽い子ばかりで、本気になるとうざがられるという設定は、結局ライトな関係多数プラス惚れっぽい、という好きになれない人物像しか結ばず、後半は受けにまっすぐ本気な感じはあるんだけれど、それでもなお受けの特別感が薄れがち。受けの元セフレも描写が足りなくてちょっと変な人で終わってしまっている感じがした。初めての晩がすっとんでいるのは、最近のBLでは新鮮だったけど、上記セフレの描写が物足りないこともふくめて、要するにページが足りなかったというかつめこんでしまったのかなあという気はした。全体的に、もう少しページがあったらもっとよかったかも。