阿仁谷ユイジ『ミスターコンビニエンス』
まだ二冊目だけど、この作家はとても好みっぽい。
コンビニバイトを切られた受けっこは、ひそかに思いをよせてた店長に告白。
その後も微妙な交流がつづくのですが、この店長が典型的なヘタレダメノンケ攻めで、とってもよいのです。本部から地方の採算とれてない店舗にまわされた、ちょっと優しげの年上のおにいさん。なのですが、地方にまわされたのは上司の愛人を寝取ったせいで、その彼女とだらだらつきあってて、受けにも微妙に思わせぶりで、だらだらそんな関係にとか、ずるくて優柔でダメノンケなのです。
受けは受けで、見た目はふつうの現代っ子ながら、タイトルどおりの無心のつくしぶり。
この作家は二冊とも、ゲイとノンケのCPだったけど、ゲイ側のこの過去の恋を番外編で書くのはちょっといやだなあと思った。