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2007年03月26日

榎田尤利『ごめんなさいと言ってみろ』

4862630189ごめんなさいと言ってみろ
榎田 尤利 北上 れん
リブレ出版 2006-08-12

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 …。
 『ソリッド・ラヴ』『交渉人は黙らない』と読んで、うすうすそうかも、とは思っていたけれど。
 やっぱりわたしは、榎田尤利の一人称語りは苦手っぽい。
 でもこの作品の場合、ダメなのは語りの問題だけではないっぽいが。

 ハードボイルド系作家×少女漫画家。パーティで出会いひと悶着した二人が小説と漫画のコラボレーション企画で仕事をすることに。

 この作家、作家視点のプロローグで漫画家の美しさに目をうばわれた後に、パーティで漫画家と揉めたり、その後半年がかりで口説き落とした人妻と情事してみたりするので、これって全部漫画家の興味をひくための伏線?にしてはやりすぎで引くよなあ…と思ったけれど、結局こうした行動に作為はなかったようで、それもまた引くっていうかよくわかんないなあ、という感じ。冒頭でああいう語りがあったら、もう漫画家のことが好きになってるハズだと思ってしまうのは、BLの解釈コードとしては一般的な読みだと思うし、だから人妻との逢瀬とかめちゃくちゃ引くと思うんですが。
 まあそんなわけで、こうした恋愛面でのわかりづらさもあってか、作家側の感情の動きがよくわかんない(いやニブちんな漫画家に内心ニラニラしてるのはわかりやすいんだけど、契機とかが不明で唐突な気がする)し、キャラとしても魅力が薄い。尊大な人気作家で、傲慢なモテ男で、でも離婚した妻にとられた子どもの前ではいいお父さんで、といういろんな側面も、どうもばらばらな印象。

 そしてやっぱり、一人称語りもネックというか、漫画家もイマイチ。この少女漫画家には『交渉人』の交渉人みたいないやらしさ(いやらしさとまで言うこともない気がするのだが、他に言葉を思いつかない)はないけれど、高慢な猫のようで・天然でにぶいってのは、ただでさえ難しいキャラだし、この作品においてもうまく書けてるとはちょっと思えない。作家おとしいれ作戦が失敗してみっともない状況をあばかれてみたり、そういう子どもっぽさはやっぱりちょっと読んでてむずむずする。
 ただ、徹夜でネームきったりする辺りはよかった…単にわたしが漫画家表象に弱いだけなのだが…。

 あと、絵がニガテ。特に作家とか、場面ごとに顔が違う印象。

 しかし、一人称って難しいんだなあ…。一人称語りって結局、語り手となるキャラの魅力でひっぱっていかなくちゃイケナイので、なるべく多くの人に好きになってもらえて、感情移入しやすいキャラをまずつくらないとならない。その点を乗り越えたとしても、どうしても一人称のエクリチュールには語り手の自意識が飽和してしまう(勿論それって一人称語りだけの問題ではないのだけれど)しそれをウザいと感じる人はどうしても出てくるだろうし、読者を選ぶ気がする。

2007年03月23日

橘かおる『皇帝は彼を寵愛する』

4829623446皇帝は彼を寵愛する
橘 かおる
プランタン出版 2006-10

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 …うわぁ。早速イマイチだった…!(笑
 最早、笑う。

 というわけで、こないだ読んで大いに気に入った『大公は彼を奪う』の前作なわけですが、『大公…』では前提とされていてあっさりとしか語られていなかった、北の大国シレジアのツァーリ×日本大使館付きの武官。のお話。

 たおやめ的な外見の武官は、幼い頃に父である外交官にくっついてシレジアにやってきて、皇太子に気に入られて仲良くなったのですが、勿論父の任期終了とともに帰国。二十年後、シレジアに内乱を起こすための工作要員という密命をうけて、ふたたびシレジアの地へ。

 ツァーリと逢瀬をかさねつつ、しかし仕事の上では祖国のためにツァーリを裏切らなければならない、という板ばさみ武官の苦悩、なわけですが、この武官はメインの視点人物だというのに、彼のツァーリへの愛情はほとんど言語化されていなくて、懐かしい幼馴染への感情、がいつどこで愛情に変わっていたのかがわからない。いきなり襲われて散々抵抗してたくせに突然受け入れちゃうのもわけがわからない。そんな感じであんまり感情移入できないというか、読者が置いてけぼりというか。読者を疎外して勝手に一人で盛り上がってませんか?視点人物なんだから説明責任を果たしてよ、という感じ。
(『大公…』の大使の場合も大公への愛情についてはかなり唐突に語られるのだけれど、この場合唐突さにはきちんと意味がある。つまり、立場上大公の愛はどうしても受け入れられないのだけれど、それでも惚れてしまいましたよ、というどんでん返しなので、唐突な愛情の言語化は効果的に活きている)

 一方のツァーリはいいかんじに尊大で中々よろしいのだけれど、すっごい激情家で、傲慢攻めが好きなわたしも流石にしんどかった。しかし何しろ役職(?)がツァーリなので、これくらい徹底的に書いてくれて全然構わないというか、確かに読んでてちょっとしんどかったけれど、でも好印象ではある。

 お話としては、尊大なツァーリにふりまわされまくりつつ板ばさみに苦しむ武官と、ツァーリへの裏切りの露見というあたりがメインなわけですが、どうもお手軽な印象があってイマイチだった。恋愛物語としては、結局ツァーリが強引に話をすすめましたね、という印象しか残らなかった。シレジアの行く末についても、どうもロシア革命は起こらずに議会を発足しそうなんですが、まあ攻めがツァーリなんでしょうがないけれど、なんだかあまりにご都合主義だなあ…。日露戦争が回避されるのはいいと思うんですが…(笑、って、なんでこう受け取り方が違うのだろうか、自分でもよくわからない。

 あと、せっかくロシア→シレジア、ロマノフ→ロストフと言い換えているのに、革命家ウリヤノフはそのまんまっていうのはツメが甘いというか何というか。うがちすぎかもしれないけれど、読者はレーニンの本名なんて知らないだろうとタカをくくっているのだろうか…。

 うーん、というわけで全体としての印象はいまひとつ、というところだった。ただ、超つまんない、というほどでもなかったけれど。でも『大公…』とくらべるとイマイチだし、『大公…』が面白かったのはわたしのツボCPだっただけなのかもしれない、と思うとこの作家にたいする評価はまだ保留だなあと思う。

 ただ、印象に残った場面とかもあって、特に再会の場面はよかった。
 ツァーリは幼い頃武官に日本語を教わり、かわりにシレジア語を教えてあげたわけなのですが、再会の場面において大使ですらない職員の着任挨拶にずかずかと踏み込んで、任務の都合上目立ちたくない武官が初めまして、とかシレジア語で挨拶しつつ頭を下げた瞬間に頬をはって、「その言葉、誰に習ったと思っている」なんてかますところは、ものすごく好きです(笑

 絵はツァーリはムキムキでいいのだけれど(笑、武官が雛人形みたいでどうも困る。まあ確かに本文内で雛人形みたい、って書かれちゃってるから、仕方ないんだろうけれど。

 …あ、すいません、本文ではツァーリという言葉一回も出てきてないや。

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 尊大攻め、というタグが必要だなあ。でも傲慢と尊大はどうちがうんだろう?

2007年03月21日

榎田尤利『交渉人は黙らない』

4813011470交渉人は黙らない
榎田 尤利 奈良 千春
大洋図書 2007-02-23

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 悪くはないのだけれど、うーむ、という感じ。

 進学校時代の先輩後輩、ヤクザになった後輩×ヤメ検ヤメ弁の交渉人。

 個人的に一番ネックだったのは交渉人かなあ。口のへらない、それこそ「黙らない」交渉人が、高校時代まで殻に閉じこもって誰とも話さないような性格だったということがすごく違和感があって、両親の死後にいろいろあったんですよ、とか書かれていてもその色々が明確には書かれてないからやっぱり違和感はある。まあこのへんは今後書かれていくんでしょうけど。
 それはともかく、そのうるさい交渉人にどうも感情移入できない。脳内がだだもれの一人称はニガテだと何度か書いていますが、ニガテなのは文体そのものではなく、要するに(比喩的な意味でも実際的な意味でも)饒舌な視点人物、なのかもしれない。妙に自信満々な視点というか。自信満々なのに、自分は体力ないからとか留保つけるのも、客観性を保とうとしてるように見えてなんだか好きではない(最近のフジミの視点人物がまさにそんな感じなんですけどね。…うーんしかし、これは多分わたしの個人的な好みだと思うので、あんまり論理的に批判はできなさそうだ。

 ヤクザはメガネだったのでよいと思う(何だそれ???
 事務所のメンバー、寡黙なロシア系(だっけ?)キヨとか、元気なおばあちゃんのさゆりさんとかはすごくベタで、まあベタでもいいけれど、なんか物足りなくもある。

 話の筋自体は、ネゴシエイターという職能をわりあい活かしてつくられていた気がするし、そこそこ面白かった。

 絵については、ヤクザはまあ奈良千春だしすごいカコイイ。交渉人はちょっと雰囲気と合ってない印象。本文からはもうちょっと貧乏そうなふんいきで想像してしまう。

2007年03月15日

木原音瀬『WELL』

488386314XWELL
木原 音瀬 藤田 貴美
蒼竜社 2007-02-21

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 …えーと、BL?でいいんですかね?

 一体、何が書きたかったんですかね?

 あ、未読の方でとりあえず結末を知りたい方へ。全体的に(アレがくるかどうか)は、救助は来ません。BL(いちおう)的ラストは、両思いにはなりません。先に書いちゃう。

 さて、目が覚めたら地上は砂漠化していて、政治家の息子が家政婦の息子=同い年の幼馴染とふたりきりで地下室にいました。自分はひどく怪我をしててよくうごけません。幼馴染はちょっと頭がわるいです。もうダメかと思ったときに駅地下街の生き残りに出会ってなんとか仲間に入れてもらったり云々。続きでは地下街の優しいリーダー田村の視点になり、わるいやつらにだまされてつかまって犯されたりする。

 なんもかも半端。政治家の息子はこんな状態にあっても割り合い冷静で自分勝手、頭のわるい幼馴染は大好きな政治家の息子を守ろうとしていくうちに狂気のふちへ、田村は宗教者でなんとか人間としての尊厳を守ろうと悩み、独善的になっていく。
 というふうに、人肉食や殺人というモチフを配置して、極限状態における人間心理を類型的に並べてみました、という感じで、ぶっちゃけた話、特に面白さとか新奇さはない。

 気になったのは、微妙にキレイに思えること。洩らしても臭くても(言葉はきたなくてすみません)そんなにきたなくならない…気がする。
 比較として、たとえば人肉食のこととかを考えてみると、貴志祐介『クリムゾンの迷宮』とかってえげつない外面的な醜さが出てきてて面白かったんだけど、そういうグロテスクさはこの作品にはない。ディザスターものの典型的なきたなさレベルを超えようとしないというか。

 そういう面が先の内面描写にもつながってくのかなあ。いろいろな人間のいろいろな変化や不変化を書こうとしてるのはわかるんだけど、ディザスターもの典型類型というか、特に見るべきとこがないというか…。

 その意味でも、BLという物語枠に準拠して/もっとBL色を活かして描いたら、むしろ面白いディザスターものになったんじゃないかなという気がする。この作品はどう見てもやっぱりBLではない。ディザスタープラスボーイズラブ、をまっこうから書いたらどうなるかな。勿論陳腐に堕してしまう可能性も大いにあるけれど、陳腐さを回避したところに何か作れないものだろうか。

 あとがきを読むと作者は大分悩まれていたようだけれど、だからといってこの作品がディザスターものとしてもBLとしてもいまいちなことには変わりはないので。

 藤田貴美の絵はぴったり…だが『EXIT』はもう十巻まで出たのか…何巻まで読んだんでしたかね…。

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 ホーリーノベルズ?は本当に木原音瀬専用レーベルなんですかね。新刊案内見たら、作家名がのってないの(笑。これは作家冥利につきそうですがしかし、こういう作品を読んでしまうと、なんというか独りよがり通り越して自家中毒になってしまいそうで、どうなんだろうと思ってしまう。

2007年03月13日

木原音瀬『Don’tWorry Mama』

 最近長文エントリが多い気がしますが、あれです、実は春休みなんです。おさんどんも終わったので、一休みと称してだらけてます。
 で、意外に酷評かもしれません?

4862631134Don’tWorry Mama(新装版)
木原 音瀬
リブレ出版 2007-02

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 何の予備知識もなく、あ、新刊ですか、っていうか新装版なのね、と思って購入した…してしまった。

 ( ゜д゜)

 裏表紙の梗概と冒頭の二ページくらいで、医薬品会社のイケメンゲイ×性格最悪な上司が出張で来た無人島に取り残されてサバイバル、という構図か…と思っていたら、登場した上司がくそムカつく0.13トンの超巨体様で、アレ?もしかして梗概にはなかったけれど、無人島に謎の美少年でもいるとか…?とか思いつつハッ!と気付いて見返してみるとどう見ても表紙がおかしい。

 実は(実はも何も)わたしあんまり表紙を見ないで買ってしまう方なんですよね。

 とにかく最初の50ページくらいは巨上司の性格の悪さにムカついてムカついて仕方がなかった。
 和解しはじめた辺りから巨上司が少し素直になって読みやすくなった。
 そしてイケメンゲイが巨上司を意識し始めてしまう辺りは少し引きつつ読んでた。だって…0.13トンって相当だもの…ちょっと正直、わからないのだ。
 それでも巨上司の巨体や素直さに萌えてしまう様子がじっくりとっくり書かれていったことと、まあフィクションってかファンタジーだし…と自分をなだめることで次第になんとか面白く読めるようになりはじめ、そういう関係になってしまってもまあ普通に読んでられた。

 しかし東京に戻ってからが全く遺憾かった。超巨体でもサバイバル生活で痩せていくのは予想していたけれど、そして島でも既に痩せ始めてはいたのだけれど、まさか最後には美少年ぽいただの年上童顔華奢美形になってしまうだなんて…なんだか、いままで頑張ってデブ(あ、書いちゃった)に萌えようとしていた経緯をすべて裏切られたかのようでしたよ。

 イケメンゲイは元々若い美少年系が好きって設定だったので、巨上司の色白もち肌ぶりとかは確かに子どもっぽくもあって、巨上司も実はその好みにあてはまってた、ってのは別にいい。だけれどもそこでサバイバルな極限状態の中でとはいえ、超デブな肉体という制約(少なくともイケメンゲイは当初はデブ専ではなかったので、制約だろう)を乗り越えたことの意味はなんだったのさって思っちゃう。
 ていうかこれじゃあ、デブさを乗り越えたら華奢美少年というご褒美がありました、って物語になっちゃうじゃん。そんな使い方ではデブという特徴はただの機能に堕してしまうし、それって〈デブ〉という概念(あくまでも概念として。実際の巨体の方についてはここでは考察をひかえる)を利用しているだけに思えるような…あれー考えてたらなんだかものすごくヤーな感じになってきたなあ…(笑。こういう〈徴用〉には個人的にどうしても嫌悪感をもってしまうんだよね。

 もう少し詳しく書いておく。
 この作品では最終的に受けから〈デブ〉性が失われているので、この作品の中では〈デブ〉は明らかに克服されるべき課題なんだろう。だが攻め視点語りだっていうせいもあるけれど、この物語は「受けが〈デブ〉を克服してカコイイ攻めと結ばれてハピーエンド」という物語では決してないのである(むしろ克服されている課題とは、タイトルが示しているように受けの〈マザコン〉性である。勿論受けを〈デブ〉にすることで、〈デブ〉を問題としないほどの強い攻めの愛情、本気っぷりというのは示せるかもしれないけれど、だったら攻めが受けの〈デブ〉性そのもの(=ふくよかな肉やもちもちの肌、などのデブ特有の特徴)に惹かれていく描写はなんだったのか?と思うと、〈デブ〉という設定は物語を面白おかしく味付けするためだけに使われているとしか思えない。
 だから、この受けが〈デブ〉であるという要素や〈デブ〉に惹かれていく攻めの心情は、物語の全体構造を俯瞰した時に、すごく無用な気がしてくる。美少年になってからは〈デブ〉は消えてしまうし、〈デブ〉だったという設定には違和感すら感じるようになってしまう。こうして全体を見たときに〈デブ〉がうまく機能していない(機能させてもらえない)以上、この作品において〈デブ〉設定はたんなる笑えるネタでしかないのだと思う。
(先日書いた『ギャルソンの躾け方』においては、カフェ空間における本筋の物語とドSの恋愛という傍系物語がうまく呼応していたけれど、本作においては〈デブ〉に恋する物語は傍系にすらなりえてないのである)
 そしてわたしはそうした、キャラや設定を物語に都合よく使ってしまう書き方(主体は語り手でも作者でもいいんだけど)をさして、〈徴用〉と言っているのである。ここでは〈デブ〉という設定が、物語の奇抜さのために〈徴用〉されている。こうした〈徴用〉は、一方的で強権的な行為だし、オリエンタリズムを通り越してコロニアリズムに思えて不快なんである。

 しかし、こんなことまで書くつもりはなかったのだが…。まあ、いいか。

 この作品は別主人公で続編があるそうで、やっぱりちょっと変わったコメディなのかなーと思いつつアマゾンヌでアフィリエイトリンクをつくったついでに続編の書評も覗いてみた――後悔。BLの倫理規範について考えるにはうってつけの作品ぽいので、先入観無しに読んで見たかった…。

2007年03月12日

高岡ミズミ『あなたと恋におちたい』

4344805704あなたと恋におちたい
高岡 ミズミ 山田 ユギ
幻冬舎コミックス 2005-05-17

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 というわけでルチル文庫の高岡ミズミをもういっこ読んでみたが…、うーん、いまいちだった。初ルチル?だからかな。

 ノンケの小児科医×MR。
 ひそかにクライアントの小児科医に憧れるMRの少女漫画チックな内面がつらつらと書かれており、悪くもないけれど、ちょっと冗長なのとこなれてないのととりたてて面白みがないのとであんまり楽しめなかった。
 ユギたんも言うように同僚の元カレはオトコマエでカコイイ。陰険な同僚とかは面白いけどもうちょっとうまく使ってくれたらいいのに。
 あと、心の中で考えていることが口に出てた、ってのは結構よく使われる手な気もするが、個人的にはどうも納得がいかないのだ。

 しかしこのタイトルはものすごくわたし好み!うまいなあ。
 自分が虹創作するときとかもよく思うんだけれど、恋愛関係の言葉は新奇なものよりもベタな言葉をうまく組み合わせるってのが大事な気がするのだ。けど組み合わせったってもう何通りも使い古されてしまっているので、いかに新しい組み合わせを作り出せるかってのがミソなんだなと思う。

2007年03月10日

高遠琉加『世界の果てで待っていて~天使の傷痕~』

4813011063世界の果てで待っていて ~天使の傷痕~
高遠 琉加 雪舟薫
大洋図書 2005-09-10

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 これも去年読んだのである。

 元刑事の探偵×元同僚の刑事
 受け攻めは暫定、みたいな。

 読んだときはそこそこ面白いと感じたけれど、実は特に書きたいことはないのである。
 ボーイズラブというよりも、双子の片割れ失踪事件にまつわる事件を主軸とした展開で、その事件の筋自体も悪くはないけれど特筆したいような魅力があるわけでもない。なので、そこそこ面白いけれども、で?という印象。
 ボーイズラブとしての筋には攻め(暫定)の妹の死が深くかかわってくるのだが、この妹が美しい。…主役二人は、これまた悪くはないけれど、という印象。

 こういう事件を主軸にした展開にするにはこの作家はちょっと文章の力が弱いのかなあ、と思った。他作品での一人称のうまさとかかんがみても、精神面での筋をもっと前面に押し出したほうが面白い作品を書いてくれそう。一般的な感情を書くのもうまいけれど、ちょっと常識を逸脱したところの精神とか書いてみてほしい。なのであたしの個人的な好みもあるけど、奇矯な主人公のお話とか読んでみたいと思う。

 雪舟薫の絵は美しい。

2007年03月09日

高遠琉加『犬と小説家と妄想癖』

4835215982犬と小説家と妄想癖
高遠 琉加 金 ひかる
ビブロス 2004-06-16

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 そんなわけで、書きそびれていた既読小説について書こうかと思う。

 官能小説家というか本文の言葉ではエロ小説家×数学教師。
 大学時代はアパートのお隣りさんの仲で、卒業間際にエロ小説家に押し倒してキスされてしまいビビったものの、「二度としない」という誓約書を書かせてつきあいを続けてる。

 正直そんなに面白くはなかった。破綻も瑕疵もないかわりに、凡庸なボーイズラブである。
 ただ、高遠琉加の一人称文体ってやっぱり心地よいし、かわいい時の守村悠季のようなのだ。殊にこの作品は数学教師がメガネなのと、金ひかるの絵のせいもあってか悠季的だった(笑。

 金ひかるは絵が上手い。ただ線が太すぎない方がいいかもしれないと思う。あと、こういう絵はイラストよりも漫画で映えそうな気もするけれど。

2007年03月06日

榎田尤利『ギャルソンの躾け方』

4199004041ギャルソンの躾け方
榎田 尤利 宮本 佳野
徳間書店 2006-08-26

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 これは…!!!ヤバいくらいに面白かった!!!!
 ここんとこ当たりが多くてうれしい。

 グループ企業の跡取り息子が脱サラ→カフェのオーナー店長×老舗珈琲店の三代目。
 長年の夢だった理想のカフェをはじめた攻めは、ネルドリップにこだわるもののまだいまいちな仕上がり。そんなある日、カフェを訪れたパツキンロンゲのこ汚い受けにコーヒーを一口飲んだだけでけなされて一目ぼれ。駅向こうの名店の三代目でネルドリップの名手だと判明した受けを自分の店に引き入れようとくどきに赴くものの、受けはやる気なし男で店も惨状を呈しており、さらには借金まで。攻めをウザがったやる気なし男に自分はゲイだと牽制された攻めは、……あっ!?何すんのこの人!?

 ということで、攻めは折り目正しい穏やかな紳士で、でもドS。そして二重の意味で確信犯。
 …ウソです。ドSはウソです。ライトSです。
 個人的な好みとしては、性格がもうちょっとエキセントリックだとなおいいのだけれど、でもドS(だからドはいらないというのに)という性癖でも充分な感じ。
「あ、あんたいったい」
「しー。黙って」
 微笑みながらそう見下ろされ、水樹は思わず逃げ出したくなった。作り笑いではない。篠宮は本当に楽しそうで、それがとても恐ろしかったのだ。

 ほらね、充分エキセントリックに見えるから(笑

 ところでこのドS設定(だからドは略)は、性的な描写を入れるBLというジャンル(ジャンルとしては、エロは必須だとも言える)の面白みを充分に活かしているように思える。
 この作品の場合、サドという性癖をもつ篠宮の恋人探しとその恋愛の成就というのは、カフェ運営という本筋の物語とは別立ての物語としてきちんと(まあ単純なものではあるけれど)なりたっていて、しかもその別立ての物語が本筋の物語ときちんと絡み合って、互いに相乗的に奥行きを生み出している。
 別の言い方をすると、この作品は本筋のカフェ関連の物語だけでも成り立つんである。もっと露骨な書き方をすれば、攻めの性癖はノーマルであっても充分お話として成り立っちゃう。でもそこにドSという物語系が併置されることで、更に面白くなっているのだ。たとえばプロローグと本編で視点人物がちがうことなんかも、それぞれの物語が呼応しあうための装置としてうまく働いているんである。

 萌え話に戻すと、この篠宮はドSでありなおかつ、確信犯なのもよい。どうもわたしはただ優しいだけの攻め、というのではないのがスキと言うか、優しいだけではない方が読んでて面白いと思うのだ。
 篠宮は基本は紳士で、話し言葉が丁寧なせいかフジミの桐ノ院圭を思い出すような気もする。比べてしまって申し訳ないのだが、篠宮は桐ノ院ほどには強引でないしエキセントリックでもないし、紙幅のつごうか性癖以外のことがあまり語られていないのが淋しい。けれど、桐ノ院よりももっと確信犯でドSでエッチになると言葉づかいも態度も支配者オーラ丸出し、というのがよく特徴づけられているし面白い部分だとも思う。
 (それで思ったんだが、最近の桐ノ院には確信犯ぶりが足りないというか、悠季の赦せる範囲内でしか動かないというか、素直すぎるというか、正直もうちょっとくらい性格悪くてもいいのになあと個人的には思う)。
 確信犯というのはたとえば、
「私は嫉妬深いんです。きみに抱えられているそのトマトにも嫉妬しそうだ」
「はあ? あんたおかしいんじゃねえか?」
 ぶっきらぼうに言いながら水樹は店に入ろうとした。
 私は両手の塞がっている彼のために扉を開け、その耳が赤くなっていることに満足した。

 と、半分は本気でトマトに嫉妬してるんじゃないかと思われ、でももう半分は受けをいじめるためであるという、一挙両得というか趣味と実益を兼ねてる(笑)というか、そんな態度が確信犯だなあと思う。そしてそれがいいと思う。

 あ、あと受けを苛める前に手をあらう描写が、ツボでした…(笑。こんなん初めて見たけれど、いいじゃないか。

 一方の受けはお行儀が悪いネコ目の美形。父親との確執やそのせいで家を出てダメダメだったのと、がんばってる感じが丁寧に書かれていて、普通によい受け(何だそれ。ただ篠宮を受け入れていくありようはもうちょっと丁寧に書いて欲しかったかも。でも難しいというか、想像がつかないけれどね…ドSに惚れていくノーマル受けの心理って…どんなんだろう。

 町シリーズの中の一作らしいので、続きはないのかな。もっと読みたいけれど。

 しかし、この話に宮本佳野は全然合ってないな…。

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 ドS、とかつい書いちゃうのは様式美です。美しくないけど。

 ところでダイエー系列のアシーネという書店があるのだが、あそこのBLの品揃えはちょっとおかしいというか、なんだかものすごい高確率なんだけれど、スゴ腕の担当者でもいるんですかね。新刊旧刊にこだわらず、人気作家だけでもないんだけれど、扇ゆずはが『嵐が丘』から全部揃っていたりする。そして惹かれたものを読んでみれば大体あたり。ここ最近二件のアシーネに行ってどっちもそんな感じだった。

2007年03月05日

橘かおる『大公は彼を奪う』

4829623500大公は彼を奪う
橘 かおる
プランタン出版 2006-12

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 これは久々にキタワァというか、来た、読んだ、勝った…何にだ?って感じだった。
 単純に面白い物語とは違う、またそう来るか~という意外性をつかれる物語とも違う。やっぱりこういうのがあたしのツボなんだろうか、と思ったのだが、どこがツボなのか判然としない。しかし判然としないながらも、高尾理一『夜に濡れる蝶』を髣髴とさせる物語ではあったので、やっぱりこの二作の共通点がツボなのかなあ、とも思う。攻めは徹底的に有能な美丈夫で且つエキセントリック、受けは脆い(実は結構めそめそしたりもするんだよね)ながらも凛々しく強靭、という。

 つまり、「ちょっとくらいの問題児ならば、仕方なく全部受け止めてやる」って感じ…アレ?「ちょっとくらいの汚れ物ならば」のもじりのつもりだったんだけど、な、なんか随分全然変わっちゃった…(笑。でもこれなんですよ、多分。ちょっとどころじゃない問題児攻めを「ちょっとくらいの」と言ってしまう度量の広さと、でも「仕方なく」というある種のツンデレ性、それでも「全部」と言ってしまえる雄雄しさ、「~てやる」という主体性、そういう受けが好きです。みたい。
 だから絶対、受けはきちんと一人で立てる人間でなければならないし、攻めは問題児でなければならないのです(あ、勿論これらは好きCPのうちの一つであって、他にも好きな設定はいろいろあるんだけれどね。

 ということで、北方のシレジアという国の皇帝の従兄弟たる大公=外務大臣×在シレジア日本大使。
 まあシレジア=ロシアなわけですが、日本とか、ロシア以外の国はぜんぶ実際の国名で、リャオトン半島の返還問題とかもダイレクトに書かれているので、日清戦争後日露戦争前の三国干渉頃が舞台だと明示されてるも同然。
 ロマノフ王家もロストフと言い換えられているんだけれど、やっぱりロマノフはロマンだよなと思った。あたしにとってロマノフロマンはブルボンロマンともハプスブルグロマンともちがうものである。ロマノフファンタジーと言ったほうがいいかもしれない。たとえば狂気ひとつとってもハプスブルグにおけるそれ(ルドルフ二世とかね)よりずっと陰鬱な印象(この印象には本橋馨子の影響があると思うが。
 しかし、この世界では日露戦争は回避されそうなのも、何だかツボです(何のツボなんだ?

 で、そんな政治的な駆け引きと、大使にメロメロな大公とそれをつっぱねる大使の恋愛の駆け引きが主軸なわけです。全般的に面白かった。
 前述の萌えポイントをおさえた駆け引きはすごく好み。お茶を飲んで倒れる際の受けの反応とか、すごく好き。あと最後のオチとかもすごくあたし好み。
 これの前作とのからみで、皇帝のあたりの描写やなんかはかなりはしょられているみたいなので、前作も読まなければだ。

 亜樹良のりかずの絵は受けが男らしいのでよい。

 しかしあれです、高尾理一の前例にもあるように、この作が好みだったからといって、この作家自体があたし好みなのかどうかはまだわからない…うーん、とりあえず他のも読んで見ます。

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 プラチナ文庫がプランタン出版発行の皮をかぶったフランス書院であることに気付いた。

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もくじ

木原音瀬『熱砂と月のマジュヌーン』
綺月陣『スレイブ・ゲーム』
名倉和希『アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋』
渡海奈穂『兄弟とは名ばかりの』
『小説Chara』1月号
凪良ゆう『真夜中クロニクル』
剛しいら『ブロンズ像の恋人』
丸木文華『罪の蜜』
森本あき『黒い天使の甘い契約』
栗城偲『冗談やめて、笑えない』
遠野春日『夜の砂漠に護られて』
亜樹良のりかず『はちみつdarling』
本宮榎南『狸といっしょ』
剛しいら『月の秘密』
あすか『血の桎梏〜邂逅〜』
バーバラ片桐『夜に堕ちる執事の純情』『極道の花嫁』『魔窟のプリンス 』『惚れてもいないくせに』
遠野春日『摩天楼で愛を囁いて』
砂床あい『被虐の檻』
五百香ノエル『こういうときにそうくるか』
あすか『砂漠の愛奴隷』
雪代鞠絵『有栖川家の花嫁』
斑鳩サハラ『恋の粗挽きネル・ドリップ』
バーバラ片桐『復活の秘策と陥没の秘策』
鳩村衣杏『やんごとなき執事の条件』
五百香ノエル『ちるはな、さくはな』
剛しいら『猫を愛でる犬』
高尾理一『お侍、拾いました。』
夜光花『偏愛メランコリック』
水無月さらら『美少年は32歳!? 』
いとう由貴『危うい秘め事』
夜光花『ミステリー作家串田寥生の考察』
大鳥香弥『にせ王子ピナ』
名倉和希『おしおきは愛をこめて』
樋口美沙緒『他人じゃないけれど』
杉原理生『薔薇と接吻』
森本あき『悪魔な恋人』
名倉和希『殉愛のしずく』
松雪奈々『なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど』
よみさし。
剛しいら『禁縛』
よみさし。
五百香ノエル『骸谷温泉殺人事件―MYSTERIOUS DAM!1』
綺月陣『龍と竜~銀の鱗』
高尾理一『下僕の恋』
石原ひな子『パパは王子様』
バーバラ片桐『飛鳥沢総帥のタブー』
剛しいら『天使は罪とたわむれる』
名倉和希『耳たぶに愛』
★2010・BL小説ベスト10
五月緑子『少年王は砂漠の花を略奪する』
沙野風結子『くるおしく君を想う』
いとう由貴『灼熱の牢獄』
五百香ノエル『マイ・ディア・プリンス』
剛しいら『愛玩人形』
水無月さらら『新進脚本家は失踪中』
樹生かなめ『悪魔との契約』
よみさし。
沙野風結子『獣の妻乞い』
清白ミユキ『ボディガードは恋に溺れる』
かわい有美子『天国より野蛮』
夜光花『薔薇の刻印』
夜光花『束縛の呪文』
高遠琉加『夢の庭』
眉山さくら『官能と快楽の砂漠(ハーレム)』
和泉桂『バロックの裔―無垢なまなざし』
丸木文華『あんたとお前と俺。』
高尾理一『野蛮人の求愛』
秋月こお『スサの神謡』
バーバラ片桐『ペット愛玩業』
剛しいら『その刑事、天使につき』
砂原糖子『天の邪鬼の純情』
ごとうしのぶ『リスク』
いとう由貴『秘めやかな恋の旋律』
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』その3
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』その2
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』上、下
あすか『極上のエゴイスト』
久我有加『いつかお姫様が』
樋口美沙緒『八月七日を探して』
遠野春日『欲情の極華』
清白ミユキ『傲慢だけど可愛いあなた』
読みさし。
黒崎あつし『お嫁さんになりたい』
砂原糖子『斜向かいのヘブン』
バーバラ片桐『ストーカーはじめました。』
砂床あい『一途な夜』
栗城偲『恋をするには遠すぎて』
凪良ゆう『散る散る、満ちる』
清白ミユキ『幸せのデセール』
橘かおる『傲慢な支配者の花嫁』
橘かおる『蒼炎―secret order』
あすか『桃色砂漠』
凪良ゆう『落花流水』
夜光花『蒼穹の剣士と漆黒の騎士』
樋口美沙緒『愛の巣へ落ちろ!』
剛しいら『匣男』
沙野風結子『つる草の封淫』
よみさし。
夜光花『二人暮らしのユウウツ―不浄の回廊2』
凪良ゆう『全ての恋は病から』
和泉桂『宵星の憂い 桃華異聞』
四ノ宮慶『玩具の恋』
いとう由貴『誓いが永遠にかわる海』
高遠琉加『甘い運命』
高岡ミズミ『人類学者は骨で愛を語る』
五月緑子『ひーいずまいですてぃにー』
いとう由貴『囚われの花嫁』
いとう由貴『愛よ、灰にかえれ』
高尾理一『恋するバンビーノ』
橘かおる『砂漠の鷹と暗殺者』
朱西美佐『暁の落花』
絢谷りつこ『宵山に啼く恋し鳥』
いとう由貴『そして、裏切りの夜が始まる』
ひちわゆか『チョコレートのように』
水島忍『憑いてる純愛』
高月まつり『モンスターズ・ラブスクール』
西江彩夏『純情な人のように、さよなら』
ひちわゆか『12時の鐘が鳴る前に』
洸『恋―La saison d’amour』
仔犬養ジン『愛の報復』
あすか『ラブちぇん』
榊花月『地味カレ』
いとう由貴『愛の言葉を囁いて』
剛しいら『盗っ人と恋の花道』
火崎勇『そのキスの裏のウラ』
剛しいら『華の涙』
遠野春日『茅島氏の優雅な生活』2、3
遠野春日『茅島氏の優雅な生活』1
夜光花『堕ちる花』
★2009・BL小説ベスト10
高遠琉加『成澤准教授の最後の恋』
須藤安寿『永遠に咲く花のように』
砂床あい『銀盤のシャノワール』
読みさし。
遠野春日『美貌の誘惑』
ごとうしのぶ『誰かが彼に恋してる』
木原音瀬『夜をわたる月の船』
水瀬結月『あなたに真心にゃん急便』
剛しいら『優しい罠』
藍生有『双つ龍は艶華を抱く』
夜光花『忘れないでいてくれ』
海野幸『愛のカレー』
いつき朔夜『初心者マークの恋だから』
愁堂れな『嘆きのヴァンパイア―愛しき夜の唇』
高尾理一『天狗の嫁取り』
中原一也『ワケアリ』
水原とほる『午前一時の純真』
いとう由貴『復讐はため息の調べ』
英田サキ『この愛で縛りたい』
鳩村衣杏『傍若無人なラブリー』
墨蜘ルル『華と蝙蝠』
水原とほる『愛の奴隷』
六青みつみ『寄せては返す波のように』
市村奈央『恋愛たまご―神崎史朗(25)の場合』
水原とほる『氷面鏡』
水無月さらら『主治医の采配』
榛名悠『貴方が咲かせた恋の薔薇』
雪代鞠絵『可愛い下僕の育て方』
砂原糖子『ラブストーリーで会いましょう』上・下
いつき朔夜『征服者は貴公子に跪く』
雪代鞠絵『honey』
鳩村衣杏『好きだなんて聞いてない』
高尾理一『愛咬の掟』
凪良ゆう『初恋姫』
小川いら『ドクターの恋』
山田芽依『桃源上海―アイノアカツキ』
砂原糖子『15センチメートル未満の恋』
森住凪『異国の館に恋の降る』
神香うらら『桃色☆王子―胸の秘密はミルキーピンク』
神江真凪『MOON DIVE』
西江彩夏『ナルシストの憂鬱』
高尾理一『二十六年目の恋人』
いとう由貴『天使と野獣』
桂生青依『恋々と情熱のフーガ』
水瀬結月『恋花火』
楠田雅紀『アゲハ蝶に騙されて』
有栖川ケイ『コーザ・ノストラに愛を誓う』
月宮零時『眼鏡屋と探偵』
木原音瀬『眠る兎』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』4
高遠琉加『唇にキス 舌の上に愛』その2
高遠琉加『唇にキス 舌の上に愛』
橘かおる『玉帝の箱庭―紅蓮の朱雀』
いとう由貴『哀しみは雪のように』
夜光花『凍る月 ~灰色の衝動~』
名倉和希『恋愛記憶証明』
樋口美沙緒『愚か者の最後の恋人』
いとう由貴『恋の誘惑、愛の蜜』
須和雪里『サミア』
よみさし。
砂原糖子『恋のはなし』
★2008・BL小説ベスト10
斑鳩サハラ『Pretty Baby 3』
榎田尤利『秘書とシュレディンガーの猫』
和泉桂『貴公子の求婚』
綺月陣『この世の楽園』
高遠琉加『王子様には秘密がある』
剛しいら『レッスンマイラブ』『レッスンディープラブ』
水島忍『傲岸不遜なプロポーズ』
高尾理一『溺れる獣』
夜光花『不浄の回廊』
高遠琉加『美女と野獣と紳士』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』3
ごとうしのぶ『誘惑』
いおかいつき『秘密の鍵開けます』
砂原糖子『ミスター・ロマンチストの恋』
夜光花『それが愛なのさ』
木原音瀬『NOW HERE』
斑鳩サハラ『Pretty Baby 2』
池戸裕子『砂漠の王は愛を夢見る』
いおかいつき『運命の鍵開けます』
斑鳩サハラ『Pretty Baby』
魚谷しおり『華族花嫁』
松前侑里『パラダイスより不思議』
夜光花『リアルライフゲーム』
かみそう都芭『薔薇のベッドでため息を』
加納邑『東京魔人倶楽部』
池戸裕子『年下の男』
斑鳩サハラ『官能のブルー・マンデー』『誘惑のブラック・ベルベット』
榎田尤利『獅子は獲物に手懐けられる』
読みさし。
烏科ひゆ『独裁者の接吻』
菅野彰『高校教師、なんですが。』
高尾理一『落花の褥』
木原音瀬『愛すること』
松岡なつき『FLESH&BLOOD』6、7
松岡なつき『FLESH & BLOOD』3~5
松岡なつき『FLESH&BLOOD』1、2
ひちわゆか『今宵、雲の上のキッチンで』
鳩村衣杏『不運な不破氏の愛人契約』
遠野春日『LOVEラブ』
樹生かなめ『黄昏に花』『黄昏に花が舞う』
木原音瀬『さようなら、と君は手を振った』
海野幸『八王子姫』
榎田尤利『理髪師の些か変わったお気に入り』
夜光花『深紅の背徳』
神江真凪『First Love』
榊花月『秘書が花嫁』
水原とほる『悲しみの涙はいらない』
榎田尤利『ビューティフル・プア』
高遠琉加『ホテル・ラヴィアンローズ』
ごとうしのぶ『プロローグ』
松岡なつき『SWEET SAVAGE―やさしく殺して』
火崎勇『Doubt』
遠野春日『無器用なのは愛のせい』
二条暁巳『砂漠の花嫁は跳ね馬に乗って』
榎田尤利『犬ほど素敵な商売はない』
秀香穂里『3シェイク』
樹生かなめ『極楽浄土はどこにある』
高尾理一『ワイルド・ワイルド・ウエスト』
坂井朱生『リリカルな秘密のかたまり』
砂原糖子『言ノ葉ノ花』
榎田尤利『誓いは小さく囁くように』
橘紅緒『私立櫻丘学園高等寮』
火崎勇『恋の眠る夜』
橘かおる『玉帝の箱庭―鳳麗国の双子皇子』
愁堂れな『俺の胸で泣け』
水原とほる『青の疑惑』
いつき朔夜『ウミノツキ』
秋月こお『幸村殿、艶にて候2』
五百香ノエル『ありす白書』
高遠琉加『愛と混乱のレストラン』
水無月さらら『ゲット・ア・フォーチュン』
鈴鹿ふみ『アクトーレス失墜―ヴィラ・カプリ』
樹生かなめ『ありのままの君が好き』
烏城あきら『檻-おり-』
葉月宮子『美しき野獣』
藤森ちひろ『犬より愛して』
水原とほる『影鷹の創痕』
秋月こお『幸村殿、艶にて候』
海野幸『愛の言葉は花言葉』
剛しいら『欲望の狼』
秀香穂里『小説家は我が儘につき』
鳩村衣杏『彼の背に甘い爪痕を残し』
しみず水都『危ないカラダになっていく』
読みさし本。
木原音瀬『美しいこと』再
日生水貴『綺麗な彼は意地悪で』
木原音瀬『美しいこと(下)』
遠野春日『砂楼の花嫁』
山田たまき『ゴールデン・アワーズ・ショウ』
高岡ミズミ『君に捧げる求愛』
桜木知沙子『ふたりベッド』
榎田尤利『吸血鬼には向いてる職業』
英田サキ『愛してると言う気はない』
矢城米花『妖樹の供物』
樹生かなめ『猫から始まる恋もある』
ごとうしのぶ・おおや和美『15th Premium Album―タクミくんシリーズイラスト&ファンブック』
しみず水都『セクレタリーはセクシーで』
高遠琉加『溺れる戀』
ごとうしのぶ『恋のカケラ』
★2007・BL小説ベスト10
高尾理一『百年の恋』
いつき朔夜『コンティニュー?』
篁釉以子『だまされて楽園』
高尾理一『傲慢君主の専属契約』
榎田尤利『アパルトマンの王子』
桑原伶依『人気俳優は愛犬家』
夜光花『凍る月 紅の契り』
剛しいら『シンデレラを嗤え』
しみず水都『そんな上司に嵌められて』
木原音瀬『美しいこと(上)』
しみず水都『夜伽家来販売員の性活』
遠野春日『背徳は蜜のように』
放り投げ本。
剛しいら『新宿探偵』その2
剛しいら『新宿探偵』
小林典雅『老舗旅館に嫁に来い!』
水無月さらら『永遠の7days』
水無月さらら『恋愛小説家になれない』
英田サキ『さよならを言う気はない』
松岡なつき『アンダルスの獅子』
水無月さらら『オレたち以外は入室不可! 』
火崎勇『臆病な恋人』
南野十好『隣り合わせの純情』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち2』
夜光花『おきざりの天使』
名倉和希『期間限定の恋人』
秋月こお『逡巡という名のカノン』
甫刈はるひ『鎌倉茶寮恋物語』
崎谷はるひ『SUGGESTION』
高岡ミズミ『恋は君に盗まれて』
いつき朔夜『八月の略奪者(ラプトル)』
いつき朔夜『G1トライアングル』
剛しいら『永遠少年』
和泉桂『姫君の輿入れ』
夜光花『夜を閉じ込めた館』
いつき朔夜『午前五時のシンデレラ』
剛しいら「顔のない男」シリーズ
愁堂れな『帝王の犬―いたいけな隷属者』
こたにみや『侵入者は愛をささやく』
魚谷しおり『傲慢な恋人』
剛しいら『蜜と罪』
榊花月『冷ややかな熱情』
秀香穂里『夜情にゆだねて』
秀香穂里『俺を飼ってくれ』
杏野朝水『甘える予感』
剛しいら『仇なれども』
水無月さらら『社長椅子におかけなさい』
秀香穂里『ノンフィクションで感じたい』
池戸裕子『ご主人様の秘密の恋人』
秀香穂里『誓約のうつり香』
高岡ミズミ『天使の爪痕』
桜井真紀『平和のススメ。』
椎崎夕『あなたの声を聴きたい』
甫刈はるひ『不機嫌なピアニスト』
甫刈はるひ『翻訳家は嘘をつく』
牧山とも『愛でるなら籠の鳥』
英田サキ『NGだらけの恋なんて』
水無月さらら『オトコにつまずくお年頃』
火崎勇『彼につく嘘』
榎田尤利『神さまに言っとけ』
英田サキ『今宵、天使と杯を』
水島忍『生贄ゲーム』
遠野春日『瞳は口ほどにものをいう』
鳩村衣杏『駄犬は愛を求める』
水碕夢見『真夜中の吸血鬼』
いとう由貴『裏切りに愛の雫を』
榎田尤利『執事の特権』
鳩村衣杏『秘書の嗜み』
鳩村衣杏『絶対に負けない恋愛』
鳩村衣杏『松風の虜』
弓月あや『天使の贖罪』
椎崎夕『親友と恋人と』
椎崎夕『弟の親友』
鳩村衣杏『エレベーターで君のとこまで。』
鳩村衣杏『王様は美男がお好き』
真船るのあ『御曹司は恋に啼く』
綺月陣『龍と竜』『龍と竜~白露』
橘かおる『舞踏会の夜に華は綻ぶ』
★2007上半期・BL小説ベスト10
椎崎夕『きみの背中を見ている』
夜光花『不確かな抱擁』
木原音瀬『牛泥棒』
榊花月『カミングホーム』
夜光花『水曜日の悪夢』
いとう由貴「たとえ~シリーズ」
榎田尤利『ひとりごとの恋』
剛しいら『愛を売る男』
木原音瀬『こどもの瞳』
剛しいら『愛を食べても』
仔犬養ジン『裏切りの夜』
英田サキ『いつわりの薔薇に抱かれ』
夜光花『凍る月 漆黒の情人』
篠伊達玲『ゆびさきの誘惑』
雪代鞠絵『ビューティフル・サンデー』
榎田尤利『華の闇』
剛しいら『紅茶は媚薬』
沙野風結子『蜘蛛の褥』
九葉暦『balance due ~薄幸体質の男~』
高月まつり『こんなハズじゃなかったのにさ』
高岡ミズミ『VIP』
烏科ひゆ『不機嫌な青い薔薇』
榎田尤利『無作法な紳士』
木原音瀬『秘密』
榎田尤利『寡黙な華』
榊花月『恋人になる百の方法』
坂井朱生『思いちがいも恋のうち』
夜光花『ずっと君が好きだった。』
高岡ミズミ『愛を知らないろくでなし』
遠野春日『高慢な野獣は花を愛す』
榎田尤利『歯科医の憂鬱』
佐藤ラカン『長靴をはいた黒猫』
夜光花『七日間の囚人』
魚谷しおり『優しい偽者』
嶋田まな海『極上ラブバケーション』
橘かおる『彼は閣下に囚われる』
榎田尤利『Stepbrother』
遠野春日『焦がれる熱情を貴方に』
橘かおる『紳士で野獣』
崎谷はるひ『ANSWER』
愁堂れな『身代わりの愛のとりこ』
英田サキ『バカな犬ほど可愛くて』
六本木曜『スーツの玩具』
橘かおる『砂漠の鷹と暗殺者』
鳩村衣杏『ドアをノックするのは誰?』
いとう由貴『うたかたの月』
橘かおる『その唇に誓いの言葉を』
高尾理一『危険な指先、甘い誘惑』
高尾理一『熱砂の夜にくちづけを』
榎田尤利『ごめんなさいと言ってみろ』
橘かおる『皇帝は彼を寵愛する』
榎田尤利『交渉人は黙らない』
木原音瀬『WELL』
木原音瀬『Don’tWorry Mama』
高岡ミズミ『あなたと恋におちたい』
高遠琉加『世界の果てで待っていて~天使の傷痕~』
高遠琉加『犬と小説家と妄想癖』
榎田尤利『ギャルソンの躾け方』
橘かおる『大公は彼を奪う』
愁堂れな『淫靡な関係』
高岡ミズミ『我儘なリアリスト』
榎田尤利『ソリッド・ラヴ』
甲山蓮子『極妻のススメ』
高岡ミズミ『永遠の愛を、我が花嫁に』
崎谷はるひ『くちびるから愛をきざもう』
遠野春日『貴族は華に秘恋を捧ぐ』
甲山蓮子『狂狼の熱き牙』
吉原理恵子『トライアングル・ラブ・バトル』
四谷シモーヌ『倫敦夜想曲』
高尾理一『一緒に暮らそうよ』
高尾理一『束縛は罪深い優しさで』
池戸裕子『楽園の獅子王』
榎田尤利『愛なら売るほど』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』
高尾理一『奪いたい、守りたい』
小塚佳哉その他。
高尾理一『あんまり好きにさせないで』
高尾理一『ソウル・ドライブ』
神江真凪『青空の下で抱きしめたい』
秋月こお『嵐の予感』
いとう由貴『禁断の罪の果実』
高尾理一『ブレイクアウト』『ミッシング・ユー』
高尾理一『ご褒美はレースのあとで』
高尾理一『キスで目覚めたい』
ごとうしのぶ『薔薇の下で』
真崎ひかる『二匹のケモノと檻の中』
高尾理一『恋は追憶に揺れて』
高尾理一『龍と仔猫』
眉山さくら『ハートビートな嵐の夜』
遠野春日『キケンな遊戯』
高尾理一『紳士の甘い誘惑』
高尾理一『夜に濡れる蝶』
遠野春日『純愛ロマンチシスト』
あすま理彩『執事は夜の花嫁』
愁堂れな『伯爵は服従を強いる』
小塚佳哉『週末だけの恋人』
遠野春日『告白は花束に託して』
眉山さくら『佳人は罪に染まる』
遠野春日『愛される貴族の花嫁』
小塚佳哉『熱砂の王』『赤い砂塵の彼方』
眉山さくら『砂漠に堕ちた人魚姫』1、2
高遠春加『告白―scent of declaration』
遠野春日『恋愛は貴族のたしなみ』
眉山さくら『獣は弁護士に殉愛する』
斑鳩サハラ『裏大奥でござる』
小塚佳哉『誓約』
遠野春日『香港貴族に愛されて』
高遠琉加『この胸をどうしよう』
高岡ミズミ『この男からは取り立て禁止!』
遠野春日『ブルームーンで眠らせて』
秋山みち花『運命の砂丘』
藤村裕香『エンジェルガーデンの花嫁』
響かつら『蜃気楼と灼熱の恋』
高岡ミズミ『天使の啼く夜』
眉山さくら『姫君と不夜城の覇王』
夏木ひまわり『皇帝円舞曲』
小塚佳哉『恋におちる、キスの瞬間』
しいな貴生『傲慢すぎて…愛しい男』
鳩村衣杏『愛と仁義に生きるのさ』
高遠琉加『観賞用愛人』
遠野春日『秘めた恋情を貴方に』
秋月こお『中世遊楽団アウラ・ペンナ』
崎谷はるひ『純真にもほどがある!』
高遠琉加『天国が落ちてくる』
崎谷はるひ『恋愛証明書』
柊平ハルモ『焦がれる胸にくちづけて』
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その3)
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その2)
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その1)
崎谷はるひ『カラメル屈折率』
鹿住槇『二度とこの手を離さない』
高遠琉加『好きで好きで好きで』
鹿住槇『天才の烙印』
崎谷はるひ「白鷺シリーズ」
鹿住槇『遺産相続人の受難』
崎谷はるひ『ハチミツ浸透圧』
鹿住槙『欲張りな選択』
鹿住槇『優しい指でふれないで』
鹿住槇『夢中にさせて、させないで。』
秋月こお『人騒がせなロメオ』
崎谷はるひ『目を閉じればいつかの海』
柊平ハルモ『熱情のきずあと』
鹿住槙『お願いクッキー』
鹿住槇『君に抱かれて花になる』
秋月こお『センシティブな暴君の愛し方』(その2)
秋月こお『センシティブな暴君の愛し方』(その1)
タクミくんの奇妙な冒険。
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