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[ 読書/BL小説 ]

烏城あきら『檻-おり-』

 病弱な母の面倒をみてすごしてる受け。母の実家のでかい旧家で、母の義姉とその息子の四人でくらすことになったが、義姉の息子のおにいさんが素敵であこがれてしまうのですが、おにいさんはすごく親切なのですがちょっと変なとこもあり、なんだか微妙な関係のままです。ところで庭には不思議な茶室があって立ち入り禁止なのですが、こっそり入ってみたらおにいさんに襲われて…!

 ゲイがとても重い性癖として表象されており、なんか実世界ともBL世界とも違った世界という感じ。エクリチュールがある種のミステリっぽくてBLぽくないせいもあって、独特の雰囲気…好き嫌いは別にして。
 主人公CPは、キャラもその恋愛もなんだか微妙にわかるようなわからないような感じ。茶室にまつわる凄絶な過去のCPは、おもしろげではあるが藪の中。
 全般に、不思議な雰囲気には味があって惹かれるけれど、物足りなさが残った感じ。

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