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[ 読書/BL小説 ]

剛しいら『永遠少年』

 奇妙な遺言を残した華族の遺産をめぐり、相続人として三人の少年があらわれた。少年愛の攻めはその中の一人で、愛人稼業の母に無理矢理相続人にしたてられたらしきうさんくさい少年を連れ帰って云々。
 というのが前半で、後半はもう一人の華族の愛人みたいな少年達の話なのでどちらも薄味な感じ。少年といううつろいゆく存在を愛する刹那性をどう乗り越えるのか、乗り越えられないのか、みたいな結構観念的な話がわりあい全面に出ていて、そのあたりは少し面白かったけど、でもやっぱり薄かった感じ。

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