"読書/BL小説"のアーカイブへ


[ 読書/BL小説 ]

桑原伶依『人気俳優は愛犬家』

 タイトルのとおりなのだが、人気俳優×新人ペットシッター。
 受けをどこかで見初めた攻めが受けを指名して自宅にこさせる。高慢なヨーキー、気ままなボルゾイ、元気いっぱいのサモエドの子どもと、躾のなってない三匹の犬たちの世話をすることに。

 というわけで犬の世話をしつつ攻めにくどかれるのだが、犬関連の描写がいかにも調べましたという感じで冗長で詳しすぎる。
 しかし一方の恋愛パートは、受けが攻めに押されてしまいましたねという感じしか受けず、攻め兄の妨害にいじけたりするあたりもなんか違和感がある。攻めは犬のことをわんこと呼ぶようなひとなので、いやそれが悪いわけではないけれど、なんか性格が顔に似合わない感じでいまいち。というわけでどちらのキャラも感情移入できないし、あんまり魅力もない感じ。展開も凡庸だしいまひとつ面白くない。
 あと受けのつとめている店の名前がワンニャー倶楽部というのが…センスを感じない…いやまあ、ワンニャン倶楽部だったらそこらじゅうでかぶりまくるのはわけるけれど、でも他の手はなかったのだろうか。

with Ajax Amazon

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://mayoiga.s6.xrea.com/x/mt-tb.cgi/1225

with Ajax Amazon