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[ 読書/BL小説 ]

凪良ゆう『散る散る、満ちる』

 受けはそつなく仕事のできる美形リーマンとみせかけつつ、その実引っ込み思案で寂しがり。部下のさわやかイケメンにひっそり恋をしてるのだけれど、イケメン部下は取引先のかわい子ちゃんがすきらしい。受けの幼なじみでもあるかわい子ちゃんの上司のおかげで、なんか三人ともゲイだとはわかったのだけれど、かわい子ちゃんには彼氏がいるとわかり、深酔いしたイケメンと受けはそんなこんなになるも、受けがイケメンをすきなのは内緒のまま。ダメっ子受けは、彼氏とうまくいってないかわい子ちゃんになんとか頑張ろうとする部下を、ついつい応援するようなことを言ってしまい、云々。

 総じて面白かったんだけど、なんか今ひと味足りないというか。
 とにかく受けがいろいろかわいそうで、天涯孤独になって両親ののこした家にロボット犬の玩具と住んでいて、受けの気持ちを知らない部下やかわい子ちゃんの言動にふりまわされて、でもこれはそういうお話なんで、それはそれでいいんですけど。

 こういう話ってお話を面白くするには攻めが無神経で鈍感でなければならず、それをいかにテクストがフォローするかが大事だと思うのだが、受けがでも攻めは自分の気持ち知らないしあれは仕方ない、これも仕方ない…とずっとゆってる感じで、なんか鈍感攻めと恋に盲目な受けという感じで…ちょっとイライラした。攻めが片思いしてたかわい子ちゃんも、まっすぐで積極的なキャラということだけれど、この受けの視点でずっと見てるとちょっとずうずうしすぎないか…と思えてしまう。三者とも、お話の遅延(ジュネット)のためにキャラを利用されちゃってる感じで、魅力が半減してしまってた感じ。
 まあ仕方がないのかもしれないけれど、だったらせめて、ハピーエンドのあとは受けがもっとがっつり幸せになってほしかったかなあ…後日談とか、なんだか何かが物足りなかった…。

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