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[ 読書/BL小説 ]

夜光花『偏愛メランコリック』

 右側にならぶプレビュー見ていて、やけに人数が多いな…と気づいてどっきり。BLの表紙ばっかりなのに。

 先輩の代打で人形写真集の編集をすることになった人形ぎらいの受け。偏屈な人形師に会いに行ったら、溺愛している人形にそっくりだとかで一目惚れされて、けど編集業務はあるしイケメンなので惚れられてそう悪い気もしないし、けどアブノーマルな道だし…という感じでして。

 攻めはエキセントリックで、主に受けへの執着が常軌を逸しているのだけれど、天然で不器用で常識がないダメワンコという感じで、もっとカコイイ感じかなーと勝手に思ってたので意外だった。ていうか、あとがきで作者もイラスト蓮川先生なんだからカコイイ攻めにすればよかったーとか書かれてたけど、まさしく同意なのです(笑

 受け編集があんまし好きになれなくて、なんというかあまりいい意味でなくわりと普通の人だなあという感じだった。イケメンだから悪い気はしないとか流されたり、仕事のためにと攻めをコントロールしようとしたり、ズルイとこもあるし、小心者だし、な感じ。けど末尾とあとがきで、そういうわりとしょうもない普通の人間が、自分はそこそこいい奴だと思ってる状態で、それを自覚する話、だったのだとわかってそうなのねーと納得。けどこの濃ゆい攻めにたいして、受けのこういう物語まで持ち込む必要はあったのかどうか…(笑。

 そんなわけで、全体的に思ったよりはライトだったかなあという気もするけど、面白かった。
 あとこれもあとがきで作者がはじめてのプラチナ文庫なのでかわいいお話がいいかと思って…と書かれていて、プラチナ文庫ってそういうカラーだったっけ…と少し考えてしまった。リニューアル後はやはりそういう傾向を目指していたのかなあ…。

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