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[ 読書/BL小説 ]

樹生かなめ『黄昏に花』『黄昏に花が舞う』

 エリート銀行員、25才×挫折した元エリートの、関連会社で黄昏れる45才。
 受けは外見は35才くらいにしか見えず、イケメンの面影を残してるものの、周囲の評価は挫折した斜陽オヤジで、過労やら離婚やらの影響か10年来のインポテンツ。
 ある日銀行きっての若手エリート攻めに惚れられ、猛攻をかけられ云々。

 今更なのですが、どうもこの作者の文体が肌にあわない気がする…最初に読んだ『猫から始まる恋もある』の設定が好きだったので、何冊か読んでみて、ちょう今更なのですが…。文体もだけど、なんかすごい場面がとんだり、会話がかみあってなかったり、無用なというかどうつながるのかわからない展開が入ったり、なんか読みづらい。しかしその辺はささいなことで、なんかBL的に物足りない気もする。しあわせ分が足りないというか。

 この作も、設定が気になって、結構探して買ったんだけど、…なんか、若いエリートイケメン×年上のさえないオヤジという萌え設定のおいしいところが、あんまり活きてなかった気がする。受けは攻めから逃げ続けて、情はあるらしいもののその描写も唐突だし、周囲の女子社員とか作者は楽しんで書いてるんだろうけど、本筋が物足りないのにモブがきっちり書かれてもなあ、という感じ。うーん。

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