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[ 読書/BL小説 ]

葉月宮子『美しき野獣』

 アメリカンマフィア×ジャーナリスト。
 マフィアの嫁にされそうな幼馴染の駆け落ちを助けるために身代わりになった受け。マフィアは受けを気に入って嫁のかわりに女装させて受けをつれてくことに。

 …正直稚拙なお話だなあという印象だった。
 身代わりをしようとまで思う幼馴染というのがしかし会うのが数年ぶりとか、意気込んで身代わりになったにしては変装なんかもせずに全然時間がかせげてないとか、そもそも嫁が逃げて一番困るのは娘を差し出した敵の組織だろうになんで敵組織にバレたらまずいとか思ってるのか、全般的にみんな何をしてるんだかよくわからん。
 攻めも受けもキャラがいまいちたってないし、特に受けはジャーナリストという職能はまったく活きてない。
 物語の展開は、そう悪くはないもののベタにすぎて面白みはない。
 そういう印象にくわえてさらにがっくりしてしまったのが、あとがきにあった編集にペン二本分の赤を入れられたという言葉で…正直、それでこんなお話なんですか、と思った…。

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