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[ 読書/BL小説 ]

夜光花『凍る月 紅の契り』

 獣人もの第二巻。
 光陽がなんだかんだで亨と契約してしまうあたりはある程度予想の範囲内だったけれど、組織が随分かかわってきたのは意外で、面白かった。組織の「餌」の扱い方とかね。
 そんなわけで、全般的にやはりとても面白かった。

 梁井さんはストイシズムあふれるイケメンで、亨と契約した光陽をそのままで受け入れたり、船に助けに来たり、カッコいいんだけど、ちょっとベタすぎるかなーという気もする…いやわがままかもしれないが、一巻で光陽の涙を舐めて怒ってたみたいな梁井らしさがいまいち見えないというか、そういう活躍は梁井でなくてもいい気がするというか…うまく言えないけど、ベタすぎたことで個性が殺されてしまった気がするのだ。
 光陽はモテモテハーレム状態になってきてて、こういう状況は予想してなかったというか、今回にかぎってはあんまり好みではないかもしれない…。あと、光陽は思った以上に天然だった(笑

 今回も日本語はあまり気にならなかった。しかし前からうすうす感じていたのだが、青い獣とか赤い獣とかという表現は、ちょっと直接的過ぎる気がする。

 イラストは、組織の人間とかメインキャラ以外の絵があんまりないのが残念な気がした。

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