火崎勇『恋の眠る夜』
大学時代、攻めは読書好きな受けのうちによく遊びに来てやがて恋人同士になり、社会人になって攻めのマンションで同棲をはじめたものの、なんか攻めの出張中に弁護士がきて攻めが女性を妊娠させたとか言ってます。攻め家を飛び出して数年後、わりあい売れっ子な小説家になった受けは、出版社社長になった攻めと再会して云々。
あとがきにもあるように、あからさまに誤解で別れた二人、なのだが、そこに攻めの兄とのいざこざや事件がからんできて、二人以外にもさまざまな誤解やもめごとがはらまれてて、工夫がなされているなあという感じだった。けれどそれでもやっぱりわかりやすすぎるし、あとキャラもわるくはないけれど特に魅力があるわけでもないので、全体的にも可もなく不可もない感じ。
あと受けの悩みっぷりが、ちょっと酔ってる感じもあって、まあ自省する視点も出てはくるのだけれど、そんなところもちょっとビミョウだった。