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[ 読書/BL小説 ]

英田サキ『愛してると言う気はない』

 『さよならを言う気はない』のつづき。前作より面白かった。

 メガネヤクザと恋人同士になったが相変わらずひどい扱いをうけつつ尻を狙われる探偵は攻め専希望。

 メガネヤクザに受けに弟が居たのにはちょっとびっくりした。酒乱の父を殺した受けと、そんなわが子を見捨てた母と、母に庇護されてきた弟、という関係性はベタながら面白かった。病気の母に兄を会わせようとする弟の無神経な善意と、それがしんどいメガネヤクザがなんでしんどいのか、というあたりは、痛いけれど面白かった。しかしその後のメガネヤクザの行動は…やはり痛い…うーん。弟のその後とかは読んでみたい。

 あと弟の恋人がらみで、同系列組織のヤな感じの美形ヤクザと確執が起こるのだが、こっちの筋もとても面白かった。探偵がメガネヤクザのために身体をはる展開は、探偵がちょっとマヌケだしベタだがやはり面白い。
 美形ヤクザと受けとの過去の確執とか、オチはそう来たか、って感じだし(笑、メガネヤクザが探偵に純情ささげてたこととか、クリスマスの話での可愛げっぷりとか、これはよいツンデレですね。でも、前作の後半からそうだったけど、やっぱあんまりツンではなくなってきてるよね。もうちょっと傍若無人でもいいのに…でも探偵がますますヘタレそうだから、ツンはこれくらいでいいのかも…(笑

 しかし、あらすじを読んで、リバを楽しみにしていたのですが…(笑

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