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[ 読書/BL小説 ]

秋月こお『センシティブな暴君の愛し方』(その2)

 小諸なる古城のほとり、雲白く遊子悲しむ。
 自然主義なんて大嫌いだー。

 新刊についての書き忘れ。
 千恵子に目覚まし時計を投げられて、ビビっているというかちょっとしょげているというかな桐ノ院が超かわいかった…(笑。正確には「経験したことがない暴力にショックを受けて意気消沈って顔の圭」…ですか(笑。あー。こういう言葉遣いは結構好きだなあ。圭もなんだかだいいつつも、こういうとき千恵子を気にかけてるってのは、そんな人間らしさはいいと思う。あと、わたしも悠季の「きみが僕を嫌いになったら困る」は大変愛らしいと思いましたよ。しかし愛らしいという評言もこれまた。

 バイオリンとチェロのデュオで思い出したけど、こないだ銀座のプランタンの前でバイオリンとビオラの協奏をやってて、それがすごい可愛かったのだ。音大生か卒業してすぐ?というくらいの若い女の子二人で、可愛い冬ものとブーツでラフにしつらえて、寒そうだったけどいい雰囲気だった。

 ところでフジミ、少し前に、圭にも悠季にもライバルがほとんどいないことに気づいて、かなりびっくりした。というか、ライバルっぽい人はあんまりいなくたってバイオリニストは結構出てきてるんだけど、指揮者がほぼ皆無なんだよね。ブザンソンのときに若干居たけどすぐに雲散霧消しちゃったし。これだけ長いシリーズの中で、桐ノ院とはれるような著名な指揮者がひとりも出てこないってのは、冷静に考えるとちょっと尋常でないかんじ。まあ御大っぽいひととか、存在だけはしているらしいけど、物語には絡んでこないし。

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