鹿住槇『天才の烙印』
なんか、アイター。悪くはないけど。
17才で受賞、デビュー、社会現象化、その後沈黙の作家(20代後半)×元天才子役、今おじさん家のレストランでバイト(20代前半)。
二人の元天才同士、ということで、いろいろと痛い。わたしは天才じゃないからいいんだけど、それでも痛い。
そして、恋愛も挫折乗り越えもなんか微妙に消化不良。うーん、焦点がばらけちゃったせいもあるんだろうし、この作家は元々筋をがっつり書く人でもないと思うけど、それでも薄いなーと思った。作家が元子役のファン、というあたりは面白かったし、劇団の話も面白くなりそうだったのに、さらりと触れて終りで淋しかった…。