丸木文華『あんたとお前と俺。』
タイトル通り&あとがきで作者も書いてらっしゃるとおり、3Pのちょう王道という感じだった。
母の再婚で、明るくて親切なプログラマリーマンの兄と、硬派な高校生の弟が出来まして、兄にコナかけられるわ、弟にはチャラいと嫌われるわなのですが、やっと母が幸せになったので、がんばんないとなのです。
冒頭は、今まで母を支えてきたという自負が、母の再婚でてくずれてしまい、自分ではやはり役に立っていなかったの?という不安とか、新しい家族へのなじめなさに諦めを感じたりでも母のためにと頑張ったりと、そんな受けのダイアリーという感じなのです。でもそこに、お兄さんが優しかったりとか、家のために部活もせずにバイトしまくってたのをチャラいと思われて弟に嫌われたり、事情を知った弟に本気で謝罪されて以後なつかれたりとか、わかりやすい展開で、しかもタイプのちがう二人が近づいてきて、いい感じですね。弟の落差が劇的でこっちが本命…?と、ちょっと心配した(弟自体はいいキャラだし、この弟メイン攻めの話でも読んでみたいけれど、今回は3Pを期待してたので)のだけれど、杞憂だった。
後編では、兄の結婚話や、弟の成績低迷とかで、二人と離れてみたり、結末もベタだけどでもそれがいい、というやつですね。