高岡ミズミ『祟り神様の愛し子』
なんだかむしょうに麻々原絵里依の挿絵が見たくなって、近刊の中で面白そうだったので購入。
烏の祟り神様に、恋人持ちの親友に恋する天涯孤独の公務員受けが、幼い頃にした契約で魂を捧げなければならないのだけれど、勿論神様に気に入られて云々。
素直な受けと優しい神様でいい。だけどくせがないので、ありがちな異世界の人おもてなし話(俗世のものを面白がる展開)と、純愛だけという感じもある。スパイスとして因縁の男が出てくるけど、二人の関係にすごくからむというよりファンタジー展開要素なので、やっぱりBLとしては正直少々物足りなさはあった。