沙野風結子『帝は獣王に降嫁する』
Kindle Ultimated。
ファンタジー、わりとよくある(?)野蛮げな敵国に楚々とした王様が人質に出向く話…という設定がわりとよくあるというのも面白い(笑。なんだろう、人身御供ものというか…。
よくある感じではあるけれど、面白かった。受けの国が和風。
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ファンタジー、わりとよくある(?)野蛮げな敵国に楚々とした王様が人質に出向く話…という設定がわりとよくあるというのも面白い(笑。なんだろう、人身御供ものというか…。
よくある感じではあるけれど、面白かった。受けの国が和風。
大工さんと美人吸血鬼。受けを吸血鬼にした男は別として二人も周りの人も基本いい人ばかりなせいか、話がすんなり通り過ぎて少々盛り上がりにかけてしまった印象。
男らしい先輩警官を、クールっぽい後輩とちゃらい後輩が狙う三角関係の話。さほど萌えや広がりがなくいまひとつだった。
購入したマスターに仕えるためのアンドロイドみたいな執事が裏世界で販売されている世界の話なのだが、執事じゃなくてもいいのでは…たんなるアンドロイドみたいな存在(執事としても購入可)ってだけでいいのでは…という疑問が残る(笑。他の用途で購入されているし…。攻めと受けの関係は意外だった。
オメガバース、大国の皇太子に嫁ぐものと思っていたオメガの貴族が、なりあがり新興国の盗賊王に嫁がされることになって絶望的な気分でして。
蛮族国家が意外と発展していてもちろん王は素晴らしい男で、というありがちな話ではあるけれど、描写も丁寧で面白かった。受けと皇太子との関係とか気持ちはもうちょっと掘り下げて欲しい気もした。まあさらっと流せる関係だったというのはわかるんだけど、なんか設定があまり設定が活きてない感じも少ししたので。
Kindle Unlimited。
隣国と紛争中の王✕隣国から人質で来た周囲の人間が死んでばかりの公爵。
少々薄かったかも。
剛しいらさんが亡くなっていらしたことを知りました。
心よりご冥福をお祈りいたします。
『ライオンを抱いて』の続編。ライトグラフⅡさんのイラストが合っていていい…ライオンをのほうは小笠原宇紀名義だったのになぜだろう。
Kindle Unlimited。
おじいさんから相続した南の小国が男同士の恋愛推奨でということで、トンデモである(笑。
アメリカ人二人のご所望で性接待に出されるおっさんの話。
愛想のわるい方のアメリカ人攻めがかわいそうになったけど、このおっさんにつかまらなくてよかったのかも…(笑。
後半はそのアメリカ人と体でのし上がろうとするノンケ受けの話。ノンケ受けがあいたた過ぎて途中少々読み飛ばした…。でも結果的にはこちらの二人のほうが幸せなのかな?
鬼×鬼使い。受けが鬼怖い、戦い嫌、と、逃げてばかりで、性格的にもふつうで能力のほかは取り柄がないように読める。攻めも、受けがかわいいかわいいばかりで性格面の話がないし、性欲だけなのでは…と感じてしまう。なんかどちらにも感情移入しづらい。受け本家の総帥が殆ど出てこないけど一番魅力的なような…。
あと受け、攻めともに考えや性格がかわるのが唐突な感じがして、もう少し感情面を丁寧に読みたかった。
鬼関連の話もなんか深まりが感じられない。
文句をいいつつ2巻を読む。
1巻に伏線があったり、タイトルの鬼の王についての説明がやっと出てきたり、もともと続編ありの予定だったのかなあ。
受けは少し成長に前向きになってきたけど、依然としてあまり感情移入できない。受けの指導役みたいのが最初は受けの才能の無さをいびるばかりだったのが、最後の方で超おいしい感じになってきて(同作者の『下僕の恋』っぽい)、この人が攻めのほうがいいんでは…と思ってしまう。攻めも相変わらずで、受けの性格や意思は尊重しているような描写は増えたけど、ラストで勝手なことしてるのがわかったり、なんかやはり愛というより性欲な気がする。鬼だからそれでもいいのかなあ。
やはり3冊でひとまとまりな感じ。かなりシリアス展開で重い。祖先の話などに面白みはあるけれど、伝奇としてそう新鮮味があるわけでもない。
しかしキャラのほうが問題で、キャラの気持ちや考えの変化がみな状況から生まれたものという感じで、あまり感情移入できないというか、キャラがたたないというか。攻めは前半、人外思考丸出しで、かわいそうな感じと、しかし感情移入はできない感じで読んでてしんどいというか、伝奇の主人公としてはいいけど、恋愛物語の相手役としては正直きつい。後半の気持ちの変化はいいけど、最後のあたりはもう少し葛藤が読みたかった。受けの決断が、他に手段ないしーみたいな軽さがあって、いままでの固辞はなんだったのか…という感じで、このカップルはなんか感情移入しにくいし、あまりBLとして魅力がない。
それになにより受けの補佐役が気の毒すぎる。最後にむくわれたふうになっているがそういうのじゃない…という感じ。やっぱりこの人が攻めのほうがよかった…。