小塚佳哉『恋におちる、キスの瞬間』
面白かった、よ!
外車ディーラー×車の名を持つ全寮制高校生。
受けは元気だけどかわいい(変な逆接だ。子どもだけどねー(笑。高校から入った名門校でいじめにあってるという設定はちょっと読んでてイタイけど、その原因が話の主軸にきちんとからんできてて、結末もなかなかカタルシスがありよかった。仲良くなった子達は二人とも個性的で面白そうだし、この二人が出張る話も読んでみたいし、続編あるといーなーと思う。
攻めは最初はカコイイお兄さんって感じなんだけど、いろんな要因で子どもっぽさが出てくるとしだいに崎義一っぽくなってきて…(笑、ギイよりもうちょっと現代的な感じだけどね。攻めのお兄さんもよかった。性格キツくてでも話せばわかってくれて、エリートでメガネで(アレ?メガネだった…よね???
お話もしっかりつくられててよかったと思う。受けのいじめ&学校生活、フィアットリトモの因縁話、攻めの過去とかお兄さんとの確執、といろんな筋がどれもちゃんと面白い上にちゃんと回収されてて、満足。
タイトルもわたし好み。
佐々さんの絵も洗練されてきたなあ。
どうでもいいが、冷徹そうなのに実は親切とか実は情熱家という意外性をもった性格、エリートとか企業家とかのバックグラウンド、ブランドスーツにメガネという外見、これを三種の神器と呼んではどうか(本編にゼンゼン関係ありません。