英田サキ『さよならを言う気はない』
警官→探偵×警官に世話になった少年→ヤクザ。
父親のDVのせいで街をふらふらしてた受けは結局父殺しで入獄、数年後にヤクザになってた受けに再会していろいろ悶着あって攻めは警察をやめることに。結局探偵になった今はヤクザのムチャクチャにまきこまれつつなんとかやっている日々。そこへ受けの組で事件が起こって攻めも巻き込まれて云々。
事件の概要とかはそこそこに面白い感じだったのだけれど、なんか全般的な印象はいまいちかもしれない。お話もBL物語としても決してつまらないわけではないのだけれど、なんとなく不満が残る。受けが攻めに預けた組長の息子とか何だったんだろう…次の巻に続く引きなのだろうか…。
あと、どうも受けのキャラがつかみづらい。乱暴・暴言・虚偽などなど攻めに散々な悪辣ぶりをはたらく一方で、攻めが好きとかいわれても理解しづらいな。それにだんだん暴虐でもなくなってくるし、なのに受けの態度は全然かわらない、とか評されてもそうは思えませんよ?と感じて、なんだか語りにおける受けキャラ把握と読んでみての印象に差がある感じで入り込みづらい。
攻めはちょっとダメすぎる…受けに甘すぎるのはまあそういうことでしたね、でいいのかもしれないが、結構むきになりやすいとことか、年齢のわりには子どもっぽく感じた。あと絵がかわいすぎる。
しかし何より…、ヤクザが攻めかと思ったのにいぃぃ。