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[ 読書/BL小説 ]

愁堂れな『身代わりの愛のとりこ』

 こ、これは遺憾…。

 アメリカの超でかい投資会社CEO×平凡な大学生。
 受けは大学の友人である某旧財閥系グループの御曹司のかわりに、グループ主催のクラシックコンサートに出かけた際、隣りに座った攻めに友人の御曹司とかんちがいされてしまう。攻めに妙に気に入られ、いっしょに京都へ観光に行こうと誘われ困ってしまうものの、グループとの商談のためにと友人・友人の父=社長に頼まれて、流されるままに攻めと行動をともにすることに。

 受けが終始周囲に流されどおしで発話も少なく、もうちょっと主体性持とうよ!とイライラするし、舞妓の衣装着せられるとかの小道具が萎え系だし、攻めは受けのことを友人の名で呼び続けるし(実はわたしの中ではこれは結構地雷なのです…)、展開もつまんないし、もう果てしなくダメダメ。

 なんだがしかし、一番萎えるのは攻めの職業ですよ。
 受け友人パパ所有の会社が危険な経営状況になっているため、攻めの会社に融資してもらいたくって色々接待してるのだけれど、友人パパはなんとか今の体制を維持したまま融資を…とか甘いこと考えて、息子の友人である受けを攻めに差し出す(笑)し、考えが甘すぎるってかそれはどうでもいいけれど、つまり攻めはたんなるハゲタカファンドなんじゃないか…BLでこの職業の王子様は、マフィア以下、ヤクザ以下、フリータ以下、っていうかもうヒモ以下だと思うぞ…(すいません、職業差別のつもりはないんですが、攻め差別ではありますね…。

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