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2010年01月04日

遠野春日『茅島氏の優雅な生活』1

 これは読んだのは七月ごろでしたが、忙しかったので感想を書かずにいたらタイミングのがしてずるずると年を越してしまいました、原作茅島氏です。

 とりあえず、すべてを持っていて・一見尊大な、それでいて、庭師ただ一人の心を願っている・健気で・一途な茅島氏が、とってもカワイイィ。

 けど、全体的には手放しで礼賛・ドはまりは出来ないかなあ、という感じでもある。先に読んでた漫画版を原作と比較すると、漫画版はあたしごのみのエッセンスをうまく抽出して、あたしのニガテな部分を排除してくれてた感じなので、だからすごく面白かったし、もしかしたら漫画版から入ったのも個人的にはよかったのかな、という気がした。原作読んでいろいろ不満も出てきたけど、茅島氏シリーズという総体への好意はゆらがなかったから。

 具体的には、以前の遠野春日らしい独特の硬い語りとか、茅島氏の不器用さ一途さかわいさ、庭師の抵抗と結局陥落してのメロメロっぷりといった要素がすんごく大好きで、第三者が深くからんでくる話(軽くならむしろ面白いんだけれど)がニガテみたい。漫画版では第三者キャラはすべからく排除されたりモブになってたりしたから、あたし向きだったのかもなあと思うのです。
 そんなわけで、漫画版の継続が決まったそうでワクワクなのですv

 で、繰り返しになるけれど、遠野春日はやっぱりこういう硬い文体のほうが雰囲気があるし面白いし萌える。そして、茅島氏の世界は「こういう」遠野春日がすんごくしっくりとハマって、とってもいい。庭師の名前が最後までわからないとことかもいい。

 イラストは日高ショーコでワクワクしてたのですが、なんかこのひとはカラーより白黒絵のほうが色気があるかなあという気が最近してきた。表紙の三枚はきれいなんですけどね。口絵はちょっといまいち…背景の彩色がいまいちなのかも。

 一巻は結構漫画版そのままだったので、大筋の話は特に感想はないのですが、漫画版にはなかった嵐の夜の庭師訪問前の話とか、かなりぎょっとした…。前述のように、あたしはこのシリーズのゲストキャラ話がニガテなんだろうなあと思う。
 表紙がキレイだしすごくこのシリーズっぽくってよい。



2010年01月03日

夜光花『堕ちる花』

 しばらく、昨年の積み残しを片付けます。

 これは確か秋頃に読んで、感想書くの忘れていた。

 イケメン俳優兄×大学生弟。
 四国のとある村から東京で出てきて、兄弟で暮らしてるのだけれど、弟は小学生の頃、見捨ててしまった友人を亡くした事件があり、後ろ暗い記憶がある。その時の仲間達の一人から妙な手紙が来て、東京に出てきていた仲間達と一緒に帰省するのだが、次第に村の忌まわしい秘密も露見してきて云々。

 事件と村にまつわる物語は、読み終わってみればわりとありがちな種だったかなあ。むしろ表紙がネタバレなのか。それはともかく、これこんな暗い設定は必要だったのかなあ…結局恋愛物語としては兄弟がくっつきましたという話で、昔の事件や村の秘密って全然恋愛要素には関係づけられてなくないか。別にいいけど。
 ていうか、続編がいろいろあるらしいので、兄弟ものとしては興味があるから、読んでみたい。



2009年12月31日

★2009・BL小説ベスト10

 特に後半、読んだ点数が少なかったので、ちょっと自信がない部分もありますが、あたし個人の中での順位だし、まあ上位はそう大きく動かないかなあと思います。『寄せては返す…』は本当に面白かったし、『初恋姫』は本当にかわゆくて大好きだし。ただ、順位に関してはどうなんだろう、結構迷いましてちょっと自信ないけど、まあ上位はどれも面白かったということです。
 シリーズものは迷いましたが、分割するとランキングがうまってしまうので、まとめました。『唇に…』は個別タイトルもついているし、発行時期もばらけていたので、まあいいかと。
 次点はいとう由貴『哀しみは雪のように』西江彩夏『ナルシストの憂鬱』かな。
 あと月末に出た木原音瀬の上下分冊読んでないけど、入れなくて大丈夫かな、とちょっと心配…面白いのかなー。

 しかし、こんなふうに獺祭ぽいことやってると、BLって面白い本ばっかだなーって気がしてきます(笑。
 漫画のほうは、後でアップします。

2009年12月29日

高遠琉加『成澤准教授の最後の恋』

 うーん…なんというか、普通のお話だった。
 攻めは仏文科の准教授で、適当に恋愛を楽しんできたイケメンゲイ。友人編集者がつとめてる出版社で、メガネのさえない新人に出会い、当初は印象も薄かったのだけれど、雨に濡れて様子がおかしかったのに手を貸してからなんか気になって気になって、結局自分の担当に指名してそんなことになったのですが、彼には高校の頃から想い続けている人がいるらしく、云々。

 王道というよりはあまりにセオリーどおりで、恋を知らない准教授がはじめての恋愛でぜんぜんセルフコントロールきかなくってヘタレで、とかそういうわかりやすい流れだった。あんまりベタでつまらないキャラになってしまっていて、なんかもう少しは特色ほしかった。編集者から准教授への気持ちもやっぱりベタで、ちょっと描写たりない気もするし。いっそ思い人が准教授だったら、ベタとおりこして何かになったかもなあ、と思った。

 表紙を見て、高永ひなこの絵はかわいいしきれいだけれど、攻めが受けっぽいなあと思っていたら、中の絵を見たら中の絵のほうが好みだった。個人的にカラーより白黒のほうが好みな作家さんなのかも。

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 高遠琉加はどうしても身構えて読んでしまうと言うか、過剰に期待して読んでしまうみたいだ。高遠琉加なのだから、ベタからちょっとずらして面白いもの書いてくれるはず…とかの勝手な期待をしてしまうんだよなあ。やっぱこれって勝手なんだよな。

 でも今回、ちょっといろいろ考えててあたしが高遠琉加に期待してるものは何なのか、わかった気がした。
 高遠琉加で面白かった作品といえば、やはりまず『好きで好きで好きで』(来月復刊だそうでうれしいですv)、『愛と混乱のレストラン』、あと古いところでは『告白』『この胸をどうしよう』とか好きなのです。
 で、『観賞用愛人』『ホテル・ラヴィアンローズ』あたりはなんか平坦で萌えないしお話もいまいちだなあと思ってしまってた。
 あと、『王子様には秘密がある』は前半がベタすぎて、後半は面白かった。
 と、ならべてみると、つまりあたしは高遠琉加のかわいそうな人が報われる話がすきなんじゃあないのか?、と。あたしはお話の面白さや一風変わった設定とかではなくて、かわいそう受けとかかわいそう攻めを期待していたんだな実は、と、納得できた気がするのです。なので今後高遠琉加の作品を読むときには、ちゃんと傾向判断して、勝手に肩透かしされた気にならずにすむんじゃないかなあ、と思いました(笑

 でも、ちょっと例外なのが『天国が落ちてくる』ですね。やっぱりなんか異色な作品だなあ。



2009年12月25日

須藤安寿『永遠に咲く花のように』

 国王の恋人だった美形貴族将軍は、王を裏切り処刑されてしまい、以来王は彼を思いきれずに意気消沈の日々。数年後、あやしげな錬金術師に彼の遺髪から人形を作らせたのですが、これがまあ彼にそっくりで。

 とりあえずは、アンドロイドばんざいー。
 彼への想いと人形への気持ちとでゆれうごく王とか、王が彼のことを想い続けていて自分は身代わりでしかないし、そもそも人形の自分の気持ちって、とか悩む人形とか、ベタ王道でとてもよかったです。

 ただ、基本それぞれのキャラがぐるぐる悩んだり考えたりというのが中心で、あんまり動きのない話という感じで、なんだか小説というよりもポエムっぽいなあと思うこともあった。文体がポエティックというわけではないんだけどね。
 ていうか、王と人形との交流って、ほとんど数回のエッチのみ、というのは言い過ぎだけれど、でももうちょっと色々交流してくれないとなんだか恋愛物語として物足りない感じもする。
 ただでさえ王の元彼への想いの描写がかなり濃度が濃いのに、人形に惚れる経緯も基本エッチな場面を通してしかわからないし、人形は人形で王がなぜすきなのかエッチな場面からしかわからない。まあエロ必須という縛りがあると仮定すると、逆にエッチな場面を通して心の動きをよく書いているなあ、ということも言えるのか(笑。

 絵がちょっといまいちだった。



2009年12月22日

砂床あい『銀盤のシャノワール』

 フィギュアは男子のほうが興味出てきました。ので、なんだかタイムリーなような感じがしまして読みました。

 引退した男子トップ選手が、亡き元コーチ兼恋人の隠し子のコーチをたのまれて、最初は断るつもりだったのになんか滑りは鮮烈だし家の事情は複雑そうだしで結局ひきうけ、元恋人の面影やかわいらしさに心揺れて云々云々。

 なんというか、受けが健気可哀相すぎで…。
 母はごたいそうな家の出身で、元フィギュアスケーターとの未婚の子という出自から、家をとりしきってる母の姉にいびられまくりで、攻めが救おうとしても手負いの子猫のようにうまく懐けない。そんでいろいろあって全幅の信頼よせるようになったらば、攻めは元恋人の面影を受けに重ねたり、それに罪悪感感じたり、はたまた受けのためにとかいって他のコーチに預けたりで、自分勝手な攻めにふりまわされまくり。それでも攻めがすきなので、攻めが自分の父を好きだと知って反発したり悲しんだりしつつがんばる、という…かわいそう(涙。
 というわけで、攻めは目の前に居たらなぐりたいタイプだった。もうちょっと罰があってもいいんではというくらい。美形コーチが黒ずくめのロングコートでリンクの脇に立ってるという画はいいと思うが(笑。
 元恋人のことはいまいちよくわからなかったし感情移入あまりできない感じ。

 お話はなんかあんまりスムースでないというか、攻めが元恋人の記憶よりも受け自身に入れ込むようになったあたりとか流れがよくわからなかった。途中で数年が一気にたってるせいもあるんだろう。それもあって、受けが攻めに反発→なついた後→葛藤の段階がなんか早かったというか、それぞれ独立している章のような印象だった。

 受けは、男子には珍しい柔軟なバレエ的なスケーターって、きのこいいですね。



2009年12月15日

読みさし。

 結構アマゾン評価高い本もあるのだが…あたしの根気が足らなかったのかなあ、という気もしなくもないがまあそんなわけで。

 丘群さえ『詩(ソネット)に濡れるくちびる』
 没落した華族の受けを救ってくれたのは、以前想いを拒んでしまった書生攻めで、なんか家を助ける代わりにえっちなことされて艶本よまされるんです。
 話の筋が見え見えだし、いまいち淡々としてて面白くなかった。受けが意地を張ったりなんだりするのだが、反応が平凡というか、華族受けが活かせてない感じがした。三分の一くらい読んで、あとはとばし読みしてしまった。

 小川いら『胸にしまっておけよ』
 彼女にフラれた後輩をなぐさめてたらそんなことになり、後輩=攻めは責任とる気まんまんで。
 二人ともきちんと彼女がいて、特に先輩受けはいい関係を築いていたというのが、なんとも…。なんで男同士でくっつくことができたのか、納得いかない感じ。ほとんどとばし読みしてしまった。

 水島忍『アルテミスの生贄』
 秘密サロンに出ると行って行方不明になった兄について調べたくて、勤務先のバーのオーナーの父がやってるらしい秘密サロンに近づく受け。
 秘密サロンがふつうすぎた。受けが平凡すぎた。攻めがなぜ受けを好きなのかわからん。さんざん忠告されて、兄のこと探るには他にも手がありそうなのにサロンに行こうとする受けがちょっとお馬鹿に見える。ので、途中で飽きてしまった。

 夜光花『愛を乞う』
 家の借金のかたに買われて、同い年の金持ち息子の性欲処理係にされた受け。高校卒業までという期限に望みをたくしてなんとか過ごしていたのだが、全寮制の高校に入ってから攻めがなんだか…。
 面白くなくはないのだが、わかりやすすぎる筋というか、高校卒業後の別離とか含めて予想どおりの流れすぎた。そして、この作家の持ち味があんまり活かされてないというか、普通のお話だった。まあ、性欲処理係という設定はよく考えると結構異様なんだけどね。高校卒業の辺りでしんどくなってきて、あとはざっと読んでしまった。
 ところでこのタイトルつけたのはたぶん『不浄の回廊』を名付けた人だよね?キャラ文庫のこの担当さんはセンスいいと思う。

 結城一美『この胸の秘めごと』
 ネタバレします。
 これちょっとかなり、いまいちだったなあ。オビの「誰も見たことのない、100%善意の恋愛詐欺!」というアオリ文句は面白そうだったのに。
 ノンケ上司への恋をゲイバーで出会った遊び人ぽいタチに相談して、その通りにしたらなんかうまくいったのだが、タチちょっと上司に似てる気が。
 なんかやな予感するよね。タチが上司か、あるいはタチと上司が双子か、どっちもやだなあと思ったけど後者で、受けが入れ替わりに気づかずエッチまでしてるというなんだそれな展開。それだけでもオイオイなのだが、更にその後タチが実はいろいろ考えてくれてたことを知ってタチとくっつくとか、なんだそれ。3Pならまだしも…。何が何だか、地雷大杉、萌えな過ぎ。



2009年12月14日

遠野春日『美貌の誘惑』

 これ忘れてた。少し前に読んだのを、今日書店で見て思い出した。

 ヨーロッパ人にしか見えないアラブ末弟×諜報機関の暗号解読官。

 攻めの手元にいってしまった某機密をとりもどすため、事務官なのにスパイとして送り込まれてしまった受け。なんでも攻めはゲイなので、攻め好みっぽい受けに白羽の矢がたったとかなのですが、そんなうまくいくわけないじゃないかと思いつつ攻めの出席するパーティにもぐりんこんだら、すぐさま邸に招待されて滞在していきなさいとかいわれてあれよあれよ。

 裏表紙梗概から、美青年好きアラブを賢い美スパイが華麗にだますとか、少なくとも丁々発止の化かし合いとかを期待したのだが…ダメっこスパイだった!
 受けは美人でたおやかなだけで、攻めにも上層部にも流されてるだけという印象で、もっとかっこよかったらいいのになあ、とため息だった。攻めのこと好きなのかどうかもあんましよくわからんようなほどの受け身受けだし…。
 遊び人攻めはなんでこの受け身な受けにそこまで惚れ込んだのか…。
 せっかくスパイ受け設定なのに、スーパー攻めと美しいだけの受けというあまり面白みのないキャラで、凡庸な感じになってしまってもったいないなあという感じだった。

 ライトグラフⅡの絵は新装版にあたって描き直し?らしいのだけれど、なんか最近の小笠原宇紀の絵とは違うような…?



2009年12月05日

ごとうしのぶ『誰かが彼に恋してる』

 ここのところ忙しかったし、あわただしく読みたくなかったのでちょっと出遅れてしまいましたが、やっと読みました。
 面白かった~けどぜんぜん進んでないね!ていうか文化祭二日前の、一日しか進んでない?文化祭本番まであと何巻かかるんだ…。九月になって既に三冊も出てるのに…。
 でも全然進んでいないけれど、あいかわらずなタクミくんの雰囲気があって、やっぱり好きだなあと思いました。

 とりあえず、しょっぱなから。
 赤池章三の形のいい背中…!!
 後ろ姿だけでなく、からかいの引き際も美しい風紀委員長…!!!
 託生のお弁当預かって帰る章三がいい。託生といっしょのクラスなの章三だけってことなんだけどね。ていうか矢倉とギイと八津はみんないっしょのクラスなのか。

 託生はギイに甘すぎる、と周りには見えるのかー。
 自分が面倒ごとにあっても人の心配をしたり、人のせいだなんて考えなかったり、そういうとこがいいのか、ギイは…と、非常に今更思った!だってギイ視点て希少なんだもの!

 しかしなんかギイは巻をおうごとにヘタレてくるというか、凡人じみてくるというか(笑。託生のことにかんしてはほんとに平凡なひとだなあ。でも最近ちょっと口調が軽くなりすぎてるような気が。
 とりあえず唐揚げみっつは無理ではないかと。そして、ギイのホットドッグ早食いは見たくない…小説だが…(笑。でも優勝はどうだろうというギイにおかしな謙遜しなくていいよ、とか冷たくへんなつっこみいれる託生がかわいい(笑。
 あ、あと、今回ギイがあんまりエロいので卒倒しそうになった。…他のBLと比べれば、ぜんぜんたいしたことは書かれてないのに…タクミくんだと、もうとんでもなく恥ずかしい…。

 やはり八津は最強の総受けなんだなあというか、やっぱり託生は八津にたいしてだけは攻めっぽいなあ、と。矢倉くんにライバル宣言てまた大胆な(笑。
 それはともかく、タク八津はいいというか、この二人が仲良しだとなんかいい。基本一人が好きな八津が、託生にはときどきこうして話をしにくるというのがいい。でも突然お昼にさそわれてけげんそうなのもいい。がんばる託生もいい。矢倉がそれに嫉妬してんのもいい(笑。矢倉にはやけに冷静な託生もいい(笑。

 利久は、登場の一言で絶対利久だな、とわかるのがごとうしのぶのスゴイとこだなあと思った(笑。こんだけキャラがうじゃうじゃいるし、けっして文章が巧い作家さんではないとも思うのだけれど、でもうまいんだなあ。
 雅彦さんの託生すきぶりがかわいいというか、託生がもっとモテたらいいのに(笑。そんでギイがやきもきしてたらいい。
 高林は一瞬しか出てないのに印象深い、おいしいキャラだなあ。
 三洲が出てこなくて残念だった。

 謎の誰かさんはギイたちのクラスメイトのドリームな噂の彼なのか、ギイにキスしたのも彼なのか、彼はギイがすきなのか。うーん、ギイとみせかけて託生ファンだったらいいなあと思うんだけど、やっぱり無理かな。というか鷹司はどこいったんだろう?



2009年11月30日

木原音瀬『夜をわたる月の船』

 忙しかったり久々に無茶な飲みをしてしまったり、していました。
 あと、アマゾンからラブレス9巻が来た…既にッ!読んだのに…。買いそびれるといけないと思って、予約していたらしい…。

 面白かったのかどうかもよくわからない…けど、先が気になって一気に読んでしまい、読後の印象は強烈で、拾い読みで読み返してるので、個人的には悪くなかった…のかなあ、と思っている。

 この作家は文章がうまいわけではないと思うんだけれど、なんかすごい先が気になってぐいぐいひっぱる力があるように思う。よくもわるくもね(あたしよくもわるくもって書くのくせですね。なんというのか、映画ではなくて連続ドラマ的なエクリチュールという印象があるというか。
 今回もやっぱり先と結末が気になったのと、地道に泥亀で読んでいくのが途中で苦痛になってしまって(最初に北海道に行った辺りで…)、かなりすっとばして読んでしまった。
 あ、ちなみに二段組みぎっちりでしたね。

 仕事もできるステキ上司にわりあい気に入られてるっぽいので喜んでたら、企画部に行きたいならエッチしろとか突然言われてしまいました。
 葛藤の末いたすのですが、上司は北海道に栄転し、これでせいせいしたと思ってたらなんか再会、その後なんかわけわからん展開に。

 主人公があんまり平凡で、言動とかも普通すぎて、上司が入れ込む理由もわからんしお話の主人公としてちょっとつまらないなあとか思っていたら、それもミソだったので納得した(笑。普通すぎる人だよね。企画部に入った頃の話とか、そのことについての上司評とか、いたい…(笑。
 取引の件については上司が悪いんだろうに批判を恐れてる小心っぷりとか、後半で上司を見捨てられずにけれどぞんざいに扱ってしまうあたりとか、すごい普通の人だなあ、と。
 でも逆説的に、ここまで普通の人じゃなければ、あのとんでもない男とこういう結末にはならなかったんだろうなあ。

 上司は最初のステキ上司っぷりはまあおいといて、花を捨てた辺りでぎょっとしてたらまだまだ序の口だったというトンデモキャラで、結構すごかった。
 超汚部屋のダメ人間ぶりには結構ひいたというか汚部屋こえぇぇぇ。けど汚部屋ってもう一般語彙なのかなあ(笑。その後の天の邪鬼ぶりというか嘘八百なキャラはわりと好きなんだけど、作者も後書きに書いてたとおり動かしづらそうだなあとも思った。あと壮絶な過去の設定は、正直あれなのだけれど、でも、この人にはそういうこともさもありなん、というか。
 ビジュアル的には、50代になって白髪だらけになった辺りでちょっとBL的にはかなりキツいものがあった(ああそう言えば、過去設定もBL的にとてもキツかった)のだが、その頃にはもうBLとして(ふつうのBLとして)読むことをしだいに諦め始めてたので、まあもう受けが白髪でもいいか、という感じになってた。髪を染めた頃には、もうそれくらいで萌えが復活するもんか、と変な反抗心が芽生えてたりもした。というか、髪を染めてみるときれいって、こういう外見的に微妙な状況のお話って、よく見るとととのってるとか肌が綺麗とか、絶対なんか留保が入るよねえ、とか思った。

 まあそんな、とんでもないおじさんに振り回されるごくごく平凡なリーマンの話で、萌えないし、キャラも好きになれないというか好きでも嫌いでもないし、きもちわるさもあるし、お話も面白いというよりはだらだらなんだろうけれど、それでも個人的には読んでよかったなあと思っています。それは全然うがった感想ではなくて、ごく単純にそう思うのです。

 ああしかし、その後の二人というか、幸せな二人をもう少し読んでみたい、という感想を持っているので、やっぱりこの作品もちゃんと(?)BLなんだろうなあ、という気がする。なんとなく。

 日高ショーコはやっぱりいいね。

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もくじ

C・S・パキャット『叛獄の王子』1~4
名倉和希『初恋王子の甘くない新婚生活』
渡海奈穂『御曹司は獣の王子に溺れる』
夜光花『忘れないでいてくれ』
渡海奈穂『完璧な恋の話』
沙野風結子『疵物の戀』
千地イチ『君だけが僕の奇跡』
渡海奈穂『ご主人様とは呼びたくない』
渡海奈穂『マイ・フェア・ダンディ』
渡海奈穂『甘えたがりで意地っ張り』
渡海奈穂『ロマンチストなろくでなし』
水壬楓子『氷刃の雫』
夜光花『ラブシッター』
間之あまの『嘘つき溺愛ダーリン』
夜光花『花嵐の血族』
かわい有美子『月一滴』
いとう由貴『まだ、恋とは言わない ただ一度の恋のために』
かわい有美子『透過性恋愛装置』
杉原理生『光さす道の途中で』
雪代鞠絵『全寮制櫻林館学院 ~ゴシック~』
月村奎『眠り王子にキスを』
月村奎『それは運命の恋だから』
高岡ミズミ『ナイトローズ ~囚われの寵花~』
餡玉『怖がりヤクザに懐かれまして。』
神香うらら『傲慢紳士と溺愛クルーズ』
栗城偲『玉の輿ご用意しました』
伊勢原ささら『嫌われ魔物の大好きなひと』
真宮藍璃『純情淫魔と絶倫社長』
海野幸『良き隣人のための怪異指南』
相内八重『転生したらスパダリ王と溺愛生活が待っていた件』
夜光花『烈火の血族』
小中大豆『ラプンツェルの通い妻』
伊勢原ささら『孤独な天使が舞い降りる』
小中大豆『腹黒天使はネコ耳王子と恋に落ちるか』
滝沢晴『初めまして、君の運命の番です』
はなのみやこ『恋と謎解きはオペラの調べにのせて』
真式マキ『恋罠ロックオン』
高遠琉加『天使と悪魔の一週間』
谷崎泉『リセット 上』
海野幸『ifの世界で恋がはじまる』
越水イチ『ニャンダフルライフ』
小中大豆『甘えたがりなネコなのに。』
凪良ゆう『美しい彼』『憎らしい彼』『悩ましい彼』
名倉和希『手をつないでキスをして』
名倉和希『恋の魔法をかけましょう』
義月粧子『報われない恋の代償』
華藤えれな『眠れる森』
渡海奈穂『カクゴはいいか』
英田サキ『STAY』『AWAY』
かわい有美子『閃光と共に跳べ』
かわい有美子『饒舌に夜を騙れ』
神香うらら『カウボーイは清楚な花を愛す』
神香うらら『恋の吊り橋効果、試しませんか?』
釘宮つかさ『王子は無垢な神官をこよなく愛す』
橘かおる『咎人は罪に濡れて』
真宮藍璃『四獣王の花嫁』
いおかいつき『利息は甘いくちづけで』
間之あまの『恋とうさぎ』
たけうちりうと『海とボディガード』
沙野風結子『閨盗賊』
野原滋『年上の男性』
野原滋『買われた男』
野原滋『空の蒼』
秀香穂里『束縛志願』
バーバラ片桐『愛炎の檻』
間之あまの『お兄ちゃんのお嫁入り』
秀香穂里『純情アクマとひつじくん』
朝香りく『うちの殺し屋さんが可愛すぎる』
夕映月子『バズる男と営業の彼』
菅野彰『色悪作家と校正者の不貞』
義月粧子『秋田課長の憂鬱 ―御曹司に翻弄されて』
バーバラ片桐『無敵のまなざし』
野原滋『天色の瞳は千年の恋を抱く』
朝香りく『純愛エクスタシー』
朝香りく『ロマンチストは止まれない!』
野原滋『気高き愚王と野卑なる賢王』
夜行花『狐の告白 狸の添い寝 -眷愛隷属-』
夜光花『きつねに嫁入り -眷愛隷属-』
夜光花『眷愛隷属 -白狐と貉-』
月東湊『鳳凰様の約束の花嫁』
野原滋『愛されたがりの嘘つき』
野原滋『いじわる狐とハートの猫又』
月村奎『片思いアライアンス』
間之あまの『公爵は愛妻を攫う』
野原滋『犬、拾うオレ、噛まれる』
灯伽『満ちてゆく月』
あいだ『やさしくしないでくれた』
たけうちりうと『琥珀とボディガード』
たけうちりうと『星とボディガード』
たけうちりうと『薔薇とボディガード』
宮緒葵『奈落の底で待っていて』
鈴木あみ『恋と戦争~前火に堕ちる騎士~』『恋と戦争~後宮にひらく薔薇~』
金坂理衣子『宝石紳士と甘い初恋始めました』
高岡ミズミ『祟り神様の愛し子』
丸木文華『言いなり』
楠田雅紀『あの日、あの場所、あの時間へ!』
バーバラ片桐『家に帰って一人で泣くわね』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ6  So This is Christmas』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ5 冥き流れ』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ4 海賊王の死』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ3 悪魔の聖餐』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ2 死者の囁き』
ジョシュ・ラニヨン『アドリアン・イングリッシュ1 天使の影』
J・L・ラングレー『恋する狼』
J・L・ラングレー『狼の見る夢は』
秀香穂里『黒い愛情』
J・L・ラングレー『狼の遠き目覚め』
バーバラ片桐『摩天楼の鳥籠』
鈴木あみ『Heimat Rose』1~4
J・L・ラングレー『狼を狩る法則』
沙野風結子『帝は獣王に降嫁する』
私屋カヲル『鳶に蝙蝠』
いおかいつき『飴と鞭も恋のうち』
沙野風結子『処女執事 ~The virgin-butler~』
小中大豆『盗賊王の溺愛花嫁』
剛しいら『黒衣の公爵』
剛しいら『牡丹を抱いて』
剛しいら『大いなる遺産』
木原音瀬『鈍色の華』
高尾理一『鬼の王と契れ』『鬼の王を呼べ』『鬼の王に誓え』
高尾理一『意地悪なカウボーイ』
剛しいら『ライオンを抱いて』
木原音瀬『熱砂と月のマジュヌーン』
綺月陣『スレイブ・ゲーム』
名倉和希『アーサー・ラザフォード氏の遅すぎる初恋』
いつき朔夜『初恋ドレッサージュ』
渡海奈穂『兄弟とは名ばかりの』
『小説Chara』1月号
凪良ゆう『真夜中クロニクル』
剛しいら『ブロンズ像の恋人』
丸木文華『罪の蜜』
森本あき『黒い天使の甘い契約』
栗城偲『冗談やめて、笑えない』
遠野春日『夜の砂漠に護られて』
亜樹良のりかず『はちみつdarling』
本宮榎南『狸といっしょ』
剛しいら『月の秘密』
あすか『血の桎梏〜邂逅〜』
バーバラ片桐『夜に堕ちる執事の純情』『極道の花嫁』『魔窟のプリンス 』『惚れてもいないくせに』
遠野春日『摩天楼で愛を囁いて』
砂床あい『被虐の檻』
五百香ノエル『こういうときにそうくるか』
あすか『砂漠の愛奴隷』
雪代鞠絵『有栖川家の花嫁』
斑鳩サハラ『恋の粗挽きネル・ドリップ』
バーバラ片桐『復活の秘策と陥没の秘策』
鳩村衣杏『やんごとなき執事の条件』
五百香ノエル『ちるはな、さくはな』
剛しいら『猫を愛でる犬』
高尾理一『お侍、拾いました。』
夜光花『偏愛メランコリック』
水無月さらら『美少年は32歳!? 』
いとう由貴『危うい秘め事』
夜光花『ミステリー作家串田寥生の考察』
大鳥香弥『にせ王子ピナ』
名倉和希『おしおきは愛をこめて』
樋口美沙緒『他人じゃないけれど』
杉原理生『薔薇と接吻』
森本あき『悪魔な恋人』
名倉和希『殉愛のしずく』
松雪奈々『なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど』
よみさし。
剛しいら『禁縛』
よみさし。
五百香ノエル『骸谷温泉殺人事件―MYSTERIOUS DAM!1』
綺月陣『龍と竜~銀の鱗』
高尾理一『下僕の恋』
石原ひな子『パパは王子様』
バーバラ片桐『飛鳥沢総帥のタブー』
剛しいら『天使は罪とたわむれる』
名倉和希『耳たぶに愛』
★2010・BL小説ベスト10
五月緑子『少年王は砂漠の花を略奪する』
沙野風結子『くるおしく君を想う』
いとう由貴『灼熱の牢獄』
五百香ノエル『マイ・ディア・プリンス』
剛しいら『愛玩人形』
水無月さらら『新進脚本家は失踪中』
樹生かなめ『悪魔との契約』
よみさし。
沙野風結子『獣の妻乞い』
清白ミユキ『ボディガードは恋に溺れる』
かわい有美子『天国より野蛮』
夜光花『薔薇の刻印』
夜光花『束縛の呪文』
高遠琉加『夢の庭』
眉山さくら『官能と快楽の砂漠(ハーレム)』
和泉桂『バロックの裔―無垢なまなざし』
丸木文華『あんたとお前と俺。』
高尾理一『野蛮人の求愛』
秋月こお『スサの神謡』
バーバラ片桐『ペット愛玩業』
剛しいら『その刑事、天使につき』
砂原糖子『天の邪鬼の純情』
ごとうしのぶ『リスク』
いとう由貴『秘めやかな恋の旋律』
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』その3
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』その2
五百香ノエル『運命はすべて、なるようになる』上、下
あすか『極上のエゴイスト』
久我有加『いつかお姫様が』
樋口美沙緒『八月七日を探して』
遠野春日『欲情の極華』
清白ミユキ『傲慢だけど可愛いあなた』
読みさし。
黒崎あつし『お嫁さんになりたい』
砂原糖子『斜向かいのヘブン』
バーバラ片桐『ストーカーはじめました。』
砂床あい『一途な夜』
栗城偲『恋をするには遠すぎて』
凪良ゆう『散る散る、満ちる』
清白ミユキ『幸せのデセール』
橘かおる『傲慢な支配者の花嫁』
橘かおる『蒼炎―secret order』
あすか『桃色砂漠』
凪良ゆう『落花流水』
夜光花『蒼穹の剣士と漆黒の騎士』
樋口美沙緒『愛の巣へ落ちろ!』
剛しいら『匣男』
沙野風結子『つる草の封淫』
よみさし。
夜光花『二人暮らしのユウウツ―不浄の回廊2』
凪良ゆう『全ての恋は病から』
和泉桂『宵星の憂い 桃華異聞』
四ノ宮慶『玩具の恋』
いとう由貴『誓いが永遠にかわる海』
高遠琉加『甘い運命』
高岡ミズミ『人類学者は骨で愛を語る』
五月緑子『ひーいずまいですてぃにー』
いとう由貴『囚われの花嫁』
いとう由貴『愛よ、灰にかえれ』
高尾理一『恋するバンビーノ』
橘かおる『砂漠の鷹と暗殺者』
朱西美佐『暁の落花』
絢谷りつこ『宵山に啼く恋し鳥』
いとう由貴『そして、裏切りの夜が始まる』
ひちわゆか『チョコレートのように』
水島忍『憑いてる純愛』
高月まつり『モンスターズ・ラブスクール』
西江彩夏『純情な人のように、さよなら』
ひちわゆか『12時の鐘が鳴る前に』
洸『恋―La saison d’amour』
仔犬養ジン『愛の報復』
あすか『ラブちぇん』
榊花月『地味カレ』
いとう由貴『愛の言葉を囁いて』
剛しいら『盗っ人と恋の花道』
火崎勇『そのキスの裏のウラ』
剛しいら『華の涙』
遠野春日『茅島氏の優雅な生活』2、3
遠野春日『茅島氏の優雅な生活』1
夜光花『堕ちる花』
★2009・BL小説ベスト10
高遠琉加『成澤准教授の最後の恋』
須藤安寿『永遠に咲く花のように』
砂床あい『銀盤のシャノワール』
読みさし。
遠野春日『美貌の誘惑』
ごとうしのぶ『誰かが彼に恋してる』
木原音瀬『夜をわたる月の船』
水瀬結月『あなたに真心にゃん急便』
剛しいら『優しい罠』
藍生有『双つ龍は艶華を抱く』
夜光花『忘れないでいてくれ』
海野幸『愛のカレー』
いつき朔夜『初心者マークの恋だから』
愁堂れな『嘆きのヴァンパイア―愛しき夜の唇』
高尾理一『天狗の嫁取り』
中原一也『ワケアリ』
水原とほる『午前一時の純真』
いとう由貴『復讐はため息の調べ』
英田サキ『この愛で縛りたい』
鳩村衣杏『傍若無人なラブリー』
墨蜘ルル『華と蝙蝠』
水原とほる『愛の奴隷』
六青みつみ『寄せては返す波のように』
市村奈央『恋愛たまご―神崎史朗(25)の場合』
水原とほる『氷面鏡』
水無月さらら『主治医の采配』
榛名悠『貴方が咲かせた恋の薔薇』
雪代鞠絵『可愛い下僕の育て方』
砂原糖子『ラブストーリーで会いましょう』上・下
いつき朔夜『征服者は貴公子に跪く』
雪代鞠絵『honey』
鳩村衣杏『好きだなんて聞いてない』
高尾理一『愛咬の掟』
凪良ゆう『初恋姫』
小川いら『ドクターの恋』
山田芽依『桃源上海―アイノアカツキ』
砂原糖子『15センチメートル未満の恋』
森住凪『異国の館に恋の降る』
神香うらら『桃色☆王子―胸の秘密はミルキーピンク』
神江真凪『MOON DIVE』
西江彩夏『ナルシストの憂鬱』
高尾理一『二十六年目の恋人』
いとう由貴『天使と野獣』
桂生青依『恋々と情熱のフーガ』
水瀬結月『恋花火』
楠田雅紀『アゲハ蝶に騙されて』
有栖川ケイ『コーザ・ノストラに愛を誓う』
月宮零時『眼鏡屋と探偵』
木原音瀬『眠る兎』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』4
高遠琉加『唇にキス 舌の上に愛』その2
高遠琉加『唇にキス 舌の上に愛』
橘かおる『玉帝の箱庭―紅蓮の朱雀』
いとう由貴『哀しみは雪のように』
夜光花『凍る月 ~灰色の衝動~』
名倉和希『恋愛記憶証明』
樋口美沙緒『愚か者の最後の恋人』
いとう由貴『恋の誘惑、愛の蜜』
須和雪里『サミア』
よみさし。
砂原糖子『恋のはなし』
★2008・BL小説ベスト10
斑鳩サハラ『Pretty Baby 3』
榎田尤利『秘書とシュレディンガーの猫』
和泉桂『貴公子の求婚』
綺月陣『この世の楽園』
高遠琉加『王子様には秘密がある』
剛しいら『レッスンマイラブ』『レッスンディープラブ』
水島忍『傲岸不遜なプロポーズ』
高尾理一『溺れる獣』
夜光花『不浄の回廊』
高遠琉加『美女と野獣と紳士』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』3
ごとうしのぶ『誘惑』
いおかいつき『秘密の鍵開けます』
砂原糖子『ミスター・ロマンチストの恋』
夜光花『それが愛なのさ』
木原音瀬『NOW HERE』
斑鳩サハラ『Pretty Baby 2』
池戸裕子『砂漠の王は愛を夢見る』
いおかいつき『運命の鍵開けます』
斑鳩サハラ『Pretty Baby』
魚谷しおり『華族花嫁』
松前侑里『パラダイスより不思議』
夜光花『リアルライフゲーム』
かみそう都芭『薔薇のベッドでため息を』
加納邑『東京魔人倶楽部』
池戸裕子『年下の男』
斑鳩サハラ『官能のブルー・マンデー』『誘惑のブラック・ベルベット』
榎田尤利『獅子は獲物に手懐けられる』
読みさし。
烏科ひゆ『独裁者の接吻』
菅野彰『高校教師、なんですが。』
高尾理一『落花の褥』
木原音瀬『愛すること』
松岡なつき『FLESH&BLOOD』6、7
松岡なつき『FLESH & BLOOD』3~5
松岡なつき『FLESH&BLOOD』1、2
ひちわゆか『今宵、雲の上のキッチンで』
鳩村衣杏『不運な不破氏の愛人契約』
遠野春日『LOVEラブ』
樹生かなめ『黄昏に花』『黄昏に花が舞う』
木原音瀬『さようなら、と君は手を振った』
海野幸『八王子姫』
榎田尤利『理髪師の些か変わったお気に入り』
夜光花『深紅の背徳』
神江真凪『First Love』
榊花月『秘書が花嫁』
水原とほる『悲しみの涙はいらない』
榎田尤利『ビューティフル・プア』
高遠琉加『ホテル・ラヴィアンローズ』
ごとうしのぶ『プロローグ』
松岡なつき『SWEET SAVAGE―やさしく殺して』
火崎勇『Doubt』
遠野春日『無器用なのは愛のせい』
二条暁巳『砂漠の花嫁は跳ね馬に乗って』
榎田尤利『犬ほど素敵な商売はない』
秀香穂里『3シェイク』
樹生かなめ『極楽浄土はどこにある』
高尾理一『ワイルド・ワイルド・ウエスト』
坂井朱生『リリカルな秘密のかたまり』
砂原糖子『言ノ葉ノ花』
榎田尤利『誓いは小さく囁くように』
橘紅緒『私立櫻丘学園高等寮』
火崎勇『恋の眠る夜』
橘かおる『玉帝の箱庭―鳳麗国の双子皇子』
愁堂れな『俺の胸で泣け』
水原とほる『青の疑惑』
いつき朔夜『ウミノツキ』
秋月こお『幸村殿、艶にて候2』
五百香ノエル『ありす白書』
高遠琉加『愛と混乱のレストラン』
水無月さらら『ゲット・ア・フォーチュン』
鈴鹿ふみ『アクトーレス失墜―ヴィラ・カプリ』
樹生かなめ『ありのままの君が好き』
烏城あきら『檻-おり-』
葉月宮子『美しき野獣』
藤森ちひろ『犬より愛して』
水原とほる『影鷹の創痕』
秋月こお『幸村殿、艶にて候』
海野幸『愛の言葉は花言葉』
剛しいら『欲望の狼』
秀香穂里『小説家は我が儘につき』
鳩村衣杏『彼の背に甘い爪痕を残し』
しみず水都『危ないカラダになっていく』
読みさし本。
木原音瀬『美しいこと』再
日生水貴『綺麗な彼は意地悪で』
木原音瀬『美しいこと(下)』
遠野春日『砂楼の花嫁』
山田たまき『ゴールデン・アワーズ・ショウ』
高岡ミズミ『君に捧げる求愛』
桜木知沙子『ふたりベッド』
榎田尤利『吸血鬼には向いてる職業』
英田サキ『愛してると言う気はない』
矢城米花『妖樹の供物』
樹生かなめ『猫から始まる恋もある』
ごとうしのぶ・おおや和美『15th Premium Album―タクミくんシリーズイラスト&ファンブック』
しみず水都『セクレタリーはセクシーで』
高遠琉加『溺れる戀』
ごとうしのぶ『恋のカケラ』
★2007・BL小説ベスト10
高尾理一『百年の恋』
いつき朔夜『コンティニュー?』
篁釉以子『だまされて楽園』
高尾理一『傲慢君主の専属契約』
榎田尤利『アパルトマンの王子』
桑原伶依『人気俳優は愛犬家』
夜光花『凍る月 紅の契り』
剛しいら『シンデレラを嗤え』
しみず水都『そんな上司に嵌められて』
木原音瀬『美しいこと(上)』
しみず水都『夜伽家来販売員の性活』
遠野春日『背徳は蜜のように』
放り投げ本。
剛しいら『新宿探偵』その2
剛しいら『新宿探偵』
小林典雅『老舗旅館に嫁に来い!』
水無月さらら『永遠の7days』
水無月さらら『恋愛小説家になれない』
英田サキ『さよならを言う気はない』
松岡なつき『アンダルスの獅子』
水無月さらら『オレたち以外は入室不可! 』
火崎勇『臆病な恋人』
南野十好『隣り合わせの純情』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち2』
夜光花『おきざりの天使』
名倉和希『期間限定の恋人』
秋月こお『逡巡という名のカノン』
甫刈はるひ『鎌倉茶寮恋物語』
崎谷はるひ『SUGGESTION』
高岡ミズミ『恋は君に盗まれて』
いつき朔夜『八月の略奪者(ラプトル)』
いつき朔夜『G1トライアングル』
剛しいら『永遠少年』
和泉桂『姫君の輿入れ』
夜光花『夜を閉じ込めた館』
いつき朔夜『午前五時のシンデレラ』
剛しいら「顔のない男」シリーズ
愁堂れな『帝王の犬―いたいけな隷属者』
こたにみや『侵入者は愛をささやく』
魚谷しおり『傲慢な恋人』
剛しいら『蜜と罪』
榊花月『冷ややかな熱情』
秀香穂里『夜情にゆだねて』
秀香穂里『俺を飼ってくれ』
杏野朝水『甘える予感』
剛しいら『仇なれども』
水無月さらら『社長椅子におかけなさい』
秀香穂里『ノンフィクションで感じたい』
池戸裕子『ご主人様の秘密の恋人』
秀香穂里『誓約のうつり香』
高岡ミズミ『天使の爪痕』
桜井真紀『平和のススメ。』
椎崎夕『あなたの声を聴きたい』
甫刈はるひ『不機嫌なピアニスト』
甫刈はるひ『翻訳家は嘘をつく』
牧山とも『愛でるなら籠の鳥』
英田サキ『NGだらけの恋なんて』
水無月さらら『オトコにつまずくお年頃』
火崎勇『彼につく嘘』
榎田尤利『神さまに言っとけ』
英田サキ『今宵、天使と杯を』
水島忍『生贄ゲーム』
遠野春日『瞳は口ほどにものをいう』
鳩村衣杏『駄犬は愛を求める』
水碕夢見『真夜中の吸血鬼』
いとう由貴『裏切りに愛の雫を』
榎田尤利『執事の特権』
鳩村衣杏『秘書の嗜み』
鳩村衣杏『絶対に負けない恋愛』
鳩村衣杏『松風の虜』
弓月あや『天使の贖罪』
椎崎夕『親友と恋人と』
椎崎夕『弟の親友』
鳩村衣杏『エレベーターで君のとこまで。』
鳩村衣杏『王様は美男がお好き』
真船るのあ『御曹司は恋に啼く』
綺月陣『龍と竜』『龍と竜~白露』
橘かおる『舞踏会の夜に華は綻ぶ』
★2007上半期・BL小説ベスト10
椎崎夕『きみの背中を見ている』
夜光花『不確かな抱擁』
木原音瀬『牛泥棒』
榊花月『カミングホーム』
夜光花『水曜日の悪夢』
いとう由貴「たとえ~シリーズ」
榎田尤利『ひとりごとの恋』
剛しいら『愛を売る男』
木原音瀬『こどもの瞳』
剛しいら『愛を食べても』
仔犬養ジン『裏切りの夜』
英田サキ『いつわりの薔薇に抱かれ』
夜光花『凍る月 漆黒の情人』
篠伊達玲『ゆびさきの誘惑』
雪代鞠絵『ビューティフル・サンデー』
榎田尤利『華の闇』
剛しいら『紅茶は媚薬』
沙野風結子『蜘蛛の褥』
九葉暦『balance due ~薄幸体質の男~』
高月まつり『こんなハズじゃなかったのにさ』
高岡ミズミ『VIP』
烏科ひゆ『不機嫌な青い薔薇』
榎田尤利『無作法な紳士』
木原音瀬『秘密』
榎田尤利『寡黙な華』
榊花月『恋人になる百の方法』
坂井朱生『思いちがいも恋のうち』
夜光花『ずっと君が好きだった。』
高岡ミズミ『愛を知らないろくでなし』
遠野春日『高慢な野獣は花を愛す』
榎田尤利『歯科医の憂鬱』
佐藤ラカン『長靴をはいた黒猫』
夜光花『七日間の囚人』
魚谷しおり『優しい偽者』
嶋田まな海『極上ラブバケーション』
橘かおる『彼は閣下に囚われる』
榎田尤利『Stepbrother』
遠野春日『焦がれる熱情を貴方に』
橘かおる『紳士で野獣』
崎谷はるひ『ANSWER』
愁堂れな『身代わりの愛のとりこ』
英田サキ『バカな犬ほど可愛くて』
六本木曜『スーツの玩具』
橘かおる『砂漠の鷹と暗殺者』
鳩村衣杏『ドアをノックするのは誰?』
いとう由貴『うたかたの月』
橘かおる『その唇に誓いの言葉を』
高尾理一『危険な指先、甘い誘惑』
高尾理一『熱砂の夜にくちづけを』
榎田尤利『ごめんなさいと言ってみろ』
橘かおる『皇帝は彼を寵愛する』
榎田尤利『交渉人は黙らない』
木原音瀬『WELL』
木原音瀬『Don’tWorry Mama』
高岡ミズミ『あなたと恋におちたい』
高遠琉加『世界の果てで待っていて~天使の傷痕~』
高遠琉加『犬と小説家と妄想癖』
榎田尤利『ギャルソンの躾け方』
橘かおる『大公は彼を奪う』
愁堂れな『淫靡な関係』
高岡ミズミ『我儘なリアリスト』
榎田尤利『ソリッド・ラヴ』
甲山蓮子『極妻のススメ』
高岡ミズミ『永遠の愛を、我が花嫁に』
崎谷はるひ『くちびるから愛をきざもう』
遠野春日『貴族は華に秘恋を捧ぐ』
甲山蓮子『狂狼の熱き牙』
吉原理恵子『トライアングル・ラブ・バトル』
四谷シモーヌ『倫敦夜想曲』
高尾理一『一緒に暮らそうよ』
高尾理一『束縛は罪深い優しさで』
池戸裕子『楽園の獅子王』
榎田尤利『愛なら売るほど』
木原音瀬『吸血鬼と愉快な仲間たち』
高尾理一『奪いたい、守りたい』
小塚佳哉その他。
高尾理一『あんまり好きにさせないで』
高尾理一『ソウル・ドライブ』
神江真凪『青空の下で抱きしめたい』
秋月こお『嵐の予感』
いとう由貴『禁断の罪の果実』
高尾理一『ブレイクアウト』『ミッシング・ユー』
高尾理一『ご褒美はレースのあとで』
高尾理一『キスで目覚めたい』
ごとうしのぶ『薔薇の下で』
真崎ひかる『二匹のケモノと檻の中』
高尾理一『恋は追憶に揺れて』
高尾理一『龍と仔猫』
眉山さくら『ハートビートな嵐の夜』
遠野春日『キケンな遊戯』
高尾理一『紳士の甘い誘惑』
高尾理一『夜に濡れる蝶』
遠野春日『純愛ロマンチシスト』
あすま理彩『執事は夜の花嫁』
愁堂れな『伯爵は服従を強いる』
小塚佳哉『週末だけの恋人』
遠野春日『告白は花束に託して』
眉山さくら『佳人は罪に染まる』
遠野春日『愛される貴族の花嫁』
小塚佳哉『熱砂の王』『赤い砂塵の彼方』
眉山さくら『砂漠に堕ちた人魚姫』1、2
高遠春加『告白―scent of declaration』
遠野春日『恋愛は貴族のたしなみ』
眉山さくら『獣は弁護士に殉愛する』
斑鳩サハラ『裏大奥でござる』
小塚佳哉『誓約』
遠野春日『香港貴族に愛されて』
高遠琉加『この胸をどうしよう』
高岡ミズミ『この男からは取り立て禁止!』
遠野春日『ブルームーンで眠らせて』
秋山みち花『運命の砂丘』
藤村裕香『エンジェルガーデンの花嫁』
響かつら『蜃気楼と灼熱の恋』
高岡ミズミ『天使の啼く夜』
眉山さくら『姫君と不夜城の覇王』
夏木ひまわり『皇帝円舞曲』
小塚佳哉『恋におちる、キスの瞬間』
しいな貴生『傲慢すぎて…愛しい男』
鳩村衣杏『愛と仁義に生きるのさ』
高遠琉加『観賞用愛人』
遠野春日『秘めた恋情を貴方に』
秋月こお『中世遊楽団アウラ・ペンナ』
崎谷はるひ『純真にもほどがある!』
高遠琉加『天国が落ちてくる』
崎谷はるひ『恋愛証明書』
柊平ハルモ『焦がれる胸にくちづけて』
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その3)
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その2)
ごとうしのぶ『暁を待つまで』(その1)
崎谷はるひ『カラメル屈折率』
鹿住槇『二度とこの手を離さない』
高遠琉加『好きで好きで好きで』
鹿住槇『天才の烙印』
崎谷はるひ「白鷺シリーズ」
鹿住槇『遺産相続人の受難』
崎谷はるひ『ハチミツ浸透圧』
鹿住槙『欲張りな選択』
鹿住槇『優しい指でふれないで』
鹿住槇『夢中にさせて、させないで。』
秋月こお『人騒がせなロメオ』
崎谷はるひ『目を閉じればいつかの海』
柊平ハルモ『熱情のきずあと』
鹿住槙『お願いクッキー』
鹿住槇『君に抱かれて花になる』
秋月こお『センシティブな暴君の愛し方』(その2)
秋月こお『センシティブな暴君の愛し方』(その1)
タクミくんの奇妙な冒険。
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