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[ 読書/BL小説 ]

夜光花『二人暮らしのユウウツ―不浄の回廊2』

 よもや出るとは思わなかった『不浄の回廊』の続編で、すっごくうれしい…!
 のだけれど、タイトルが軽くて残念…!…今回も担当さん作のタイトルらしい(笑

 イケメン塾講師×霊能力もちの天然ボケフリーター。
 前巻までに、呪われて黒い影をせおい人を遠ざけていた攻めが、攻めにめろめろの天然に助けられて、くっつきまして。
 今回は、同棲することになったふたりですが、ふたりの元同級生が攻めにアタックしたり、以前攻めがナンパした女性が攻めの子どもを産んだとか言ってきたりなんだりなのです。

 攻めは、前巻では、受けキモいだのウザいだのいいながら、受けの料理が大好きでほだされた…という感じだったのに、後書きにもあったように、今回はキモいだの言わなくなってあんまり受けをいじめなくなってしまったので、なんだか違和感があった。というかむしろもう受けラブラブで、堂々としてて受けのためにわりとあれこれ行動するので、違う人みたい(笑。でも暗い影が消えたのと、自分を助けてくれた受けには誠実にありたい、という気持ちから、いい方に変わったということなんだろう。けど未だに他の人には、外面はとりつくろうようになったけど基本冷淡で、けど受けにはすごい優しいので面白い。
 あと、すきとか一言言うだけでもテレまくって、あげく誕生日にすきって20回言う約束をさせられて、夜中にうなされて飛び起きるほど悩むのがかわいい(笑。未だにかたくなに霊的な現象を信じようとしないのもかわいい。

 一方受けは、霊能力のために社会とあまりかかわってなくて世間ズレしてなかったり、攻め大好きだったり、攻めへのちょっと天然な言動がおもしろかわゆかったのだけれど、今回はこれもあとがきにもあったように、話の展開上攻めへの嫉妬ばっかりで、取り憑かれてめっさマイナス思考になったりするので、ちょっと視点人物としてキツかったし、この受けの脳天気でかわいいところがあんまり出てなくって残念だった。

 そんなわけで、受けのかわゆい話をもっと読みたいので、さらなる続編を希望なのですv
 あと、やはりこの絵師さんはとってもうまくていいなあと思いました。

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