松岡なつき『SWEET SAVAGE―やさしく殺して』
ポーカーラン間近なキーウェスト。
不実な男とばかりつきあってしまう受けは、なじみの酒場で出会ったイケメン旅行者にまたしても一目惚れ、家にとめたげるとか言っちゃったりしてたのしい日々をすごしますが男は実はラスベガスのポーカー四天王のひとりでございました。
あたしはどうもアメリカが舞台のBLってすきみたいなのです。なんでなのかはよくわかりません。
最初の2章は受け視点なので、このままずっと受け視点なのかと思ってたら3章はいきなり攻め視点で、その後も2章は受け視点、1章は攻め視点とか、ちょっと構成が微妙な気がした。と同時に、軽くはないけどほれっぽいとこのある受けはいいんだけど、攻めはなんで受けに惚れたのか、しかもそう軽くもなく好きになったのか、いまいちわかんなかった。しかしまあ別にそれもふつうの恋愛のありようなのかもしれない。
展開とかはごくふつうでベタなBLなんだけど、描写とか丁寧だし、雰囲気もあるし、よかった。後編は地味で、それもまたよい。