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[ 読書/BL小説 ]

秋月こお『逡巡という名のカノン』

 ヤター!ついに逡巡という名のカノン読み終わったよ!!

 ということで、周回遅れになってしまいました(笑。次の新刊が出る前に読まなくては…!とは思っていたのですが、積ん読してたらどこかにまぎれちゃったり、泊まりの日に持って行って読んでたらまたどこに入れたのかわからなくなっちゃったり、と、…正直あんまり前向きには読んでいなかったのかもしれません。

 何がしんどいって、冒頭がしんどかったんだよね。やっぱり人の日記見るのはよくないと思うぞ!
 がんばってその後を読んでは見たものの、合宿に行く必要はあったのかどうか、と…。なんだろう、何のためのエピソードなんだろう。悠季が働いていますよ描写が目的?大学生たちも八割がたただのモブみたいだし、ちょっと深めに関わった子ももう出てこなさそうな…。モアイみたいな先生はまた出てくるのかな。
 フジミの納涼祭り?はよかったんだけれど、でもまた悠季があんまり練習できなかったよ!とか言ってるのが、なんだか読んでいてしんどいんだよね。悠季ちょっと忙しすぎなのでは。実際問題として新人バイオリニストはあれくらい忙しいものなのかもしれない(まあ、そうではないかもしれない)けど、作り物語なのだからもうちょっと余裕もたせてあげてもいいんではと思ってしまう。こんなに忙しなくってはなんだか読者まで息が詰まりそうで、物語の本筋が何だったかわからなくなりそうだ。

 ところで悠季が忙しすぎと言えば、もう一方の圭がかなり忙しそうで、それはもうあんな日記まで書いてしまうくらい忙しいらしいのに、何をしてんのかいまいちわかんないのは何でなんだろ。何時の間にか牧神の午後の録音してたとか、公演はもとよりなんかメディアもいっぱい出してるみたいな雰囲気だけど…。
 悠季一人称の語りでこうも圭の存在が希薄になってしまうと、悠季の圭に対する意識が磨り減ってしまったようでやるせない…。

 こういう日常の忙しなさに愛情が磨り減ってしまうやるせなさとか、やはりそうした忙しさに芸術への志向が失われてしまうせつなさとか、そういうのが読みたくてフジミ読んでるんではないんだけどなあ…。

 ちなみに番外編というかなんか写真見る話、は、雑誌に掲載された時に読みましたが、ものすごい地雷展開(個人的に)だったので今回は読んでません。

 でももうアンダルシアは購入済みです。

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コメント

こんにちは。私もこれは買ってからしばら~く放置後、やっとこさって感じで読みました。いよいよ惰性で続けてる感が増してきて、私的にヤバイです、フジミ・シリーズ。
そして、“悠季がどうやって学生を列車に乗せたか”っていう描写を読みながら、“私、なんで、こんなどうでもいいことを読んでんだろ…”と思いました…。「アンダルシア」、買ってあるんですけど、読む腰が上がりませ~ん!困ったものです。

>べりんださん
どうも、コメントありがとうございます!!
ここ数巻というもの、惰性感がありまくりですよね…(汗、なぜ辛い思いをして娯楽作品を読まなければならないのか…(笑。しかしアンダルシアを読み終わった友人によると、次は久々に楽しめたとのことなので、頑張って(?)読んでみようと思っています!

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