水無月さらら『永遠の7days』
イケメン弁護士×絵を描くのが好きな高校生。
ひょんなことで知り合った攻めに、見合い話をことわるために恋人ごっこをしてほしいとか言われてつきあってるうちに、受けはのめりこんでしまって云々。
この作家はどうも淡々と進んで特に山場のないお話が多い気がするのだが、このお話はいちおうというかデカい山場はある、ので気づいたのだが、ないのは違うものなのだ。ということで、この作家は恋愛物語のクライマックスたる自覚とか告白とかをすごく軽く書くというか、契機がとくになかったりすることが多い気がする、と思う。
あと、やっぱり会話がちょっと古い感じ。受けの服装とかもなんか80年代ぽいから、80年代のお話として読んでしまいたくなった。
物語的には、ふわふわと恋愛がはじまっていく様子とかは面白いんだけど、温泉以降がやはりキツイというか、こういう展開はちょっと苦手だ…非現実的なのは仕方ないが、受けが自分勝手なのも子どもなのだから仕方ないが、それぞれの浮気も仕方ないとは思うのだが…うーん、何がいちばん不満なのか。うまく言語化できないな。
美大生になった受けのみつあみってどんなんだーと思ったら、真生るいすはとてもかわいく描いていた。ていうか受けの微妙なファッションや髪型もかわいく描いてたな。この絵師さん結構好きだ。