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[ 読書/BL小説 ]

石原ひな子『パパは王子様』

 姉の遺児をそだててる天涯孤独な受けのもとに、欧州某国の王子がやってきて、その子の父=自分の兄がなくなったのでその子皇太子にするから、とかゆって、なんか某国につれていかれた。

 さいきん子持ちもどきに目覚めた(子連れ設定って個人的地雷なのですが、実子じゃなければむしろすきかも?とおもいはじめた)ような気がしてたので、結構期待して読んだのです。
 ややネタバレ。

 作者もあとがきでかかれていた気がするけど、人見知りで手のかかる甥っ子にまつわる描写が多すぎる。これでも減らしたらしいのだが。
 あと、カルチャーギャップの描写の違和感とあざとさがとっても気になる。受けはちゃんと意志表示しない、つい困って笑ってしまう典型的な日本人気質で、しかしそれにやけにつっかかって、自己表現しまくりな某国の人々は、なんか欧州の小国の王族というよりアメリカ人みたい(あたしの偏見ですけどね、笑)で、ちぐはぐな印象だった。受けも某国の人々も、やたら典型的な言動してるというかさせられてる、という感じであざとさも感じてしまったし。あとがきによると、大学で受講した比較文化の講義内容を活かしたというようなことが書かれていたけれど、講義内容はわからないけれどあんまりこの設定にはそぐわないものだったんではないかなあと思う。
 甥っ子の教育についても、受けはのびのび甘やかし気味ですぐだっこしちゃうし一緒に寝るし、某国の人々は厳しくしつけて一人で寝させようとするし、でも受けの育て方にもいい面あるよねと攻めが認めていく、というのは、それまでの上述の描写とあわせてやっぱりなんだかあざとい感じがした。

 全体的に、その甥っ子教育やカルチャーギャップやらがメインになりすぎというで、設定や展開にキャラがひきずられてる感じなのかも。恋愛物語よりもそっちがメインになってしまっていて、結局攻め受けの心情とか恋愛がよくわからんし物足りない感じ。だから最後の再会とかで盛り上がられても、王子より甥っ子との再会のほうがうれしかったんじゃあ…という感想なのです。
 タイトルみたいな擬似親子設定とか、傲慢そうで実は真面目堅物な王子攻めとか、面白くなりそうな要素は多かったので残念。

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