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[ 読書/BL小説 ]

高尾理一『お侍、拾いました。』

 長野の実家の蔵を友人二人と片付けに行ったら、裏山でお侍さんを拾いまして、記憶喪失のお侍さんは、こっちの世界のあれこれに驚き戸惑い楽しみつつ、記憶を思い出そうとしつつ、過去へと戻る方法を考える。

 これは…あれだ、BLというよりも、ジュブナイルというか…。『おじさんは原始人だった』を思い出した。
 攻めのカルチャーショックとか記憶、タイムスリップにかんする話が多すぎ。攻めはいい奴だけれど、なんで受けが惚れるのか、攻めもなんで受けに惚れたのか、よくわからん…。
 あと、上述のようにただでさえ説明が多くなっちゃう設定なのだから、攻めの記憶喪失設定は、説明を増やすばっかりで煩雑な気がした。受けの友人も、そしてまた友人その1の片恋も必要だったのか…。

 しかしいいかげんあたしは、自分が高尾理一に期待しているのはすっとんきょうBLではなく、オラオラ攻めと強い子受けだということを納得しなければいけないのだ。くそう。わかっていたつもりだったのに…。

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