水無月さらら『ゲット・ア・フォーチュン』
冒険家×リーマン。
元同僚は売れっ子な冒険家になってしまい、かたや自分はとりえのないかえのきくリーマンで、OJTしてた有名大出のチャラ男はどんどん成長しちゃうし、なんか居場所を見失っちゃうかんじ。
普通な受けがある程度正当な理由のもとにいじいじする、すごいストレスフルな話なんでは…と思いつつ読んでみたら、でもなんだか面白かった。
あと、攻めがずっと出稼ぎにいっててあんまり受けの側にいないというのが、やはり破格な気もしたのだけれど、うまく構成されてたのか意外に違和感なく読めた。
受けの実家での昇華とかはしかし後に続かないのがある意味現実的で、この作家らしい気もする。