夏木ひまわり『皇帝円舞曲』
明治初期、プロシアぽい国の皇太子殿下×見聞をひろめるために日本大使館の職員として滞在している武家の美形少年。
18才で大使館職員て…と思ったけど、明治ヒトケタならアリ…、かな。
華奢さをバカにされて頭にきて、女装して殿下を欺く受け。その後も事情がかさなって、受けが殆ど全編で女装しているし、だんだん気持ちも女性的になっていくので、なんかBLという印象が薄い。ハーレクインかいな。
末尾がこの後どうなるの?君たちどうするの?って感じでやや消化不良。男同士、身分違い、とかの点をどうすんのか、それを書かないのも手ではあるだろうけれど…。
あと、もうとにかくあれです、文章が…体言止めの多用とか、「ええ~って感じの」とか、…全般的にツライ。うーむ。
絵はキレイだった。
ショコラのコミックスの方は、ゴージャスをうたいながらもさほどでもないなあと思ってたけど、ショコラノベルスの方はもうイカニモーな設定だらけで…たまげたなあ。シークとかマフィアとか王侯貴族とか、だらけ。新刊平積みみてたら三分の一くらい砂漠とかなの。砂漠化進行しすぎ。大丈夫か地球。
あれだね、コミックだと豪奢な絵を描くのが大変だからかな。文字のほうがまだしも楽だものね。ノベルスの方は豪奢な設定がマジ大盤振る舞い。