崎谷はるひ『カラメル屈折率』
新学期準備で忙しいです。
口絵がオチじゃんか…。
いや、オチは見え見えなんだけどさ、それでもわからないフリをしていたかったよ。
このシリーズって読者も宇佐見のよーにかまととぶりっこして読むのがシアワセなんだろうなあ。バレバレなオチを予期しつつ、しらないふり。
ということで、ハチミツの続編、出ましたね。出たんですね。
わーいわーい。
相変わらず矢野は朴念仁で君子は豹変し(誤用でも本来の意味でも)宇佐見はぽやぽやしてました。
けれど、なんだ「王子」って(笑。宇佐見そんなキャラだっけ。
そしてなにしろ、爆発しちゃう宇佐見があまりに非論理的なので、ちょっとくらくらして目が滑った。「ちっとも、わかってくんない」とかいきなり言われても矢野も困るよなあ。ってわかってて言っちゃうのが若さか。おバカってか本人の言うとおり全部平仮名で「すげえばか」ってか。まあ若さにはありがちな非論理性なのかも。
それに、ゆりちゃんゆりちゃんて、ウサって(笑、何時の間にそんな親しくなったんですか。
ゆりちゃんは呼び名が変わってキャラも変わったみたいで、更に名前のままにユリ展開だし、城山先輩は急に変な男といちゃいちゃしはじめる(あの彼氏はなんなんですか。朴念仁×ゆるい子ちゃん目当てに読んでる読者には無用の長物CPにおもえるんですが。あまりにあからさまな引き、シリーズ化のためのCP増やしフラグにちょっとゲンナリした)わでまたくらくらして、そんな積み重ねで結構どうしようかと思ったんだけど、矢野と仲直りするいかにもーなハピーエンドにマンゾクしてしまった。
そんなわけで、悪くはないけど、いろいろな辺りはスルーして読みたい、前作以上にかまととして読みたい作品でした。
かまととして読みたい日本語(いや、声に出しちゃマズイ。あんなセリフ。
このシリーズってつくづく設定勝ちというか、キャラものなんだなあ。
や、設定小説でもいんですけどね。矢野も宇佐見もキャラだけで充分面白いし好き。
だからもし続くのなら、読みたいです。とりあえず城山バージョンは出るそうだけど、それはいいや。
ねこ田さんの絵は…ううむ、とりあえずそのゆりちゃんはどうなんだ…?
あと、フライヤーみてたら、十月創刊の新雑誌にはタクミくんとフジミの新作が載るらしい!
…ホントに??
ショートとかだったら泣くかも。でもそうなんだろうなあ。どちらもいつぞやの小冊子みたいなクオリティのお話は勘弁してほしいなあ。